洪水時には浮いちゃう竹の家「Blooming bamboo home」

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ベトナムは自然災害が多い。この国を襲う自然災害で代表的なものには台風、洪水や地滑り、そして干ばつなどがある。災害でこうむる被害総額はベトナム全土を通してかなりの額に登る。人命でいうと毎年500名の命が災害で奪われ、金額ではベトナムのGDPの1.2%もの金額が失われている。災害によって発展の速度が鈍ってしまうような状態だ。

そんな自然災害国家でもあるベトナムでは、こういった自然災害の被害をいかに最低限にとどめるかが非常に重要になる。今回ご紹介したいのが、洪水で家が沈んでしまうなら、家ごと浮かしてしまえという画期的な発想で建てられた「Blooming Bamboo Home」だ。ちなみにBloomingとは全盛と言う意味と同時に、途方もないという意味を持つ。まさに、途方もない竹の家なのだ。

この「Blooming Bamboo Home」を開発したのが、以前、ご紹介した『南国だからできた、開放的なコミュニティセンター「BES Pavilion」』も手掛けた、ハノイを拠点に活躍するH&Pアーキテクツだ。

使用された材料は以下の通りだ。地元産の外径が8-10cmの頑丈な竹。家を洪水時に浮かす浮きの役割としてリサイクルのドラム缶。そして家が流されないために碇(イカリ)の役割を果たす鋼杭。それぞれの材料がボルトで締められたり、結合されたり、吊り下げられたりして家の部品であるモジュールが組み立てられている。

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まず、長い鋼杭が家の四方に打ち込まれる。家の土台部分にはドラム缶が敷きつめられ、その上に頑丈で太い竹で作られた家が組み込まれる。この家の屋根は三角形の竹の板がモザイクのように組合わされている。この屋根は開閉が可能で、太陽の位置に合わせて屋根を開けることで、日陰を確保しつつも室内が明るい状態が保たれる。また天候が悪い日は完全に閉じることで雨が吹き込むこともない。

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家の中を見てみよう。1階には二つのベッドルームがある。どちらのベッドルームも大きな窓とバルコニーがついている。リビングルームは吹き抜けになっており開放感がある。その隣にはキッチン。キッチンの横には洗濯を干すバルコニーがあり、ここで洗濯もできる。キッチンの脇にあるハシゴを上に上るとメゾネット部分に繋がっており、このスペースは寝室や書斎としても使うことができる。キッチンの後ろには個室トイレと風呂場が設えてある。

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この家の建築方法は「プールド・モノリシック建築法」と名付けられた。1.5mの高さの洪水時にも十分に耐え、おまけに費用はたったの2500ドル(日本円にして約30万円、2016年2月現在)。建築経験がなくとも、25日で自分たちの手で組立てられる。彼らの建てた家は、実用面、持続可能面更に金銭面から見ても画期的だ。

この建物は家屋としてのみではなく、学校、病院、またはコミュニティーセンターなど様々な用途に活用できる。必要に応じて増築も可能だ。現在、H&Pアーキテクツは3mの洪水にも耐えうる新しいモデルを開発中とのこと。この家はベトナムのみならず、周辺の洪水に悩む国々でも活躍するだろう。

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