小さな窓の気づまりな家よりも、窓を大きく開けられる開放的な家に憧れる人は多い。それは、カナダ第3の都市・バンクーバーでも例外ではない。バンクーバーのとある住宅街で、キッチンの窓が全開できる家が建てられた。しかしこの家が開放的なのは、どうやらキッチンだけではないらしい。

白を基調としたすっきりとした内装に、食欲を呼び起こしそうな赤いイメージのキッチンが映える。天井が高いので、確かに開放的な雰囲気だ。

ベッドルームにも大きな窓が。さわやかに目覚められそうな、すっきりとした部屋だ。確かに素晴らしい家だが、ここまでは特に何の変哲もない普通の家に見える。

この家の本当の魅力を知るためには、もう一度キッチンに戻る必要がある。先ほどとは別の角度から見ると、ダイニングキッチンの前の窓がアコーディオン式に全開できるのが分かる。するとパティオと空間がつながり、まるで屋外にいるような気分になるのだ。確かに開放的だ。

しかし、もう一歩だけ前に踏み出すと、途端にこの家の一番の秘密が明らかになる。

そう、なんとダイニングキッチンにバスタブがあるのだ！ 窓を開けて入浴すれば、さながら露天風呂のように感じられるのではないだろうか。しかもキッチンがすぐ横にあるので、入浴しながら飲食も簡単にできる。夢のような合理性だ。

仮に毎日ダイニングキッチンで入浴するのが大変なら、普通のシャワーを使うこともできる。その日の気分によって入浴場所を選べるのはありがたい。

わざわざ露天風呂のためだけに温泉やキャンプ場まで出かけるのは手間だが、自宅で手軽に露天風呂の雰囲気を楽しめるのは素晴らしいアイデア。「バスタブはバスルームになくてもいい」という自由な発想は、ぜひ見習いたい。

Via:
smallhousebliss.com