キャンプは木の上のしずくの中で?ドロップ型ツリーテントのススメ

子供の頃に読んだ「トム・ソーヤーの冒険」。その影響をまともに受けて近所の悪ガキ連中と森の中に作った秘密基地。僕たちは大人になってもそんな記憶が忘れられず、つい秘密基地的空間にあこがれてしまいます。

特に一度は体験してみたいのがやはり木の上でのツリーハウス生活。
そういえば水木しげる大先生のゲゲゲの鬼太郎も、「スターウォーズエピソード6/ジュダイの帰還」に出てくるイウォーク族も「ツリーハウス」に住んでいました。そんなシーンを目にするたびに「木の上での暮らしって一体どんな感じなんだろう?」といつも想像していました。

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そもそも「ツリーハウス」とは、もとはインドネシアや中南米などの熱帯雨林地方の住民が、敵対する民族から身を守るための住居だったとか。現在ではその見晴らしの良さがレクレーションや観光スポットとして注目され、北米やヨーロッパなどでもツリーハウス建築が盛んになりました。

実はアメリカにはツリーハウス専門の企画・施工・コンサル会社まであるんです。最近では日本でもジャパン・ツリーハウスネットワークという団体があり、ツリーハウスの制作やセミナーなどを通じて普及活動を行っています。

でも、さすがにツリーハウスを自分で建てるのは、普通の人にはちょっとハードルが高いですよね。かといってツリーハウスを体験するにも、どこに行けばいいのやら…という方もいるのではないでしょうか?そんな方には、これから紹介するテントがお勧めです。

オランダ人のデザイナー兼彫刻家のDre Wapenaarさんがデザインしたというこの「ドロップ型ツリーテント」は、見た目より十分な広さがあって、しかも木の上からつるすだけで設営が完了してしまう便利なギア。

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その美しくデザインされたドロップシェイプを実現する鉄製のフレームは、丈夫なキャンパス地で覆われ、屋根の所までその布地でカバーされている構造になっています。

 

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また広々とした床の土台部分はなんと直径270cm。土台の上に敷かれている丸い木製の床にはマットレスが付いていて、そのがっしりとした構造にはかなりの安定感があります。これなら木の上でも安心してキャンプが楽しめますよね。

いま流行の「グランピング」で使うようなテントのようなラグジュアリーさはないにしても、透明なテント素材が部分的に使われていることで、中で過ごすときには、外から差し込む陽の光を楽しむことができます。
一方、夜に外からテントを見上げれば、中で灯すランタンの光が、外に漏れる様子なんかもなかなかフォトジェニック!そんなドロップシェイプのツリーテントは、キャンプサイトでの視覚効果はダントツで、今一番インスタ映えするテント、と言っても言い過ぎではないかも?

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また、環境や森林の保護の観点から興味深いのは、このテントはもともと、イギリスのロードアラートという活動家グループによってデザインされているという点。

行き過ぎた道路の開発や、森林伐採に反対するアクティビストとして彼らが活動する際には、このテントを使って座り込みをすることもあるそう。そんなアクティビスト達の裏エピソードがあるところも、このテントが気になってしまう理由の一つ。

このテントは、大人二人と子供二人くらいのキャンプで使うには十分な広さ。別途用意されている、独立したモジュールを、違う木の高さにそれぞれ設置して使ったり、少し離れた所に取り付けたりすれば、更に人それぞれのオリジナルスタイルの、キャンプライフを楽しむこともできそう。

もう普通のキャンプライフには飽きてしまった、という方は、ぜひこのテントにトライしてみては?

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