ニューヨークで発見。約100年の歴史あるガレージをリノベーション

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ここは世界で一番有名な街ニューヨーク市のあるアメリカ合州国・ニューヨーク州。とはいえカナダの国境にほど近いBuffalo地区。

そのアメリカに本拠を置く現地のデザイナーであるStephanie Davidson(ステファニー・デイビットソン)と、Georg Rafailidis(ジョージ・ラファイリディス)が設立したデザインスタジオdavidson rafailidis(ダビッソソン・ラファイリディス)が、1920年築のゼネコン業者の小さいガレージをリノベーションした今回のスモールハウス。

庭付きのフレキシブルなワークショップのための家に改築。「家兼作業場」として制作され、’big space, little space’と名付けられ、居住区の真ん中にひっそりと、隠れるようにして佇んでいる。

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1920年に建てられた元の素材を活かさない手はないと、ガレージの茶色の土レンガをそのまま使用している。

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建物の中を見てみると、外の茶色のレンガの外装とはうって変わって、白い内装がシンプルでクリアな印象を受ける。
この部分がリノベーションとして作り変えた中心となった部分で、このプロジェクトの費用の大半もここに使われた。

 

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大ホールは約475平方メートルほどの広さで、いかにもギャラリーらしく、敷居などなくがらんとスペースが空いているため、目的に応じて様々な設定が可能だ。

下はつるりとしたコンクリートの床、上を見上げるとゴツゴツとした梁が特徴的な木材の天井というコントラストも面白い。
木材の天井に天井窓をつけることによって、無駄な電気を使うことなく、部屋の中を明るくできる。このワークスペースには合計で10箇所も日光を取り入れるための天窓があり、丸い天窓から差し込む光は、優しさを醸し出してくれる。

無数の空いた円が大きな円を作り出している窓は、アンティークなレンガの壁に相まって、デザイン性も非常に優れたものなっている。
室内からこの扉を望むと、差し込んだ光がまるで発光しているように白く光り、その効果が非常に美しい。

 

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庭から入りギャラリーを抜けて奥に入れば、味のある小部屋の作業室が見えてくる。
昔使われていた古びた木材に囲まれながら、様々なインスパイアを得ることができそうだ。

写真のように、外のレンガの感じがそのままにむき出しになったテイストを残している部分もあるが、昔のまま残すわけではなく、アーティスティックな壁絵を随所に見ることができる。

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一見すると、ここは単純にワークスペース用の場所に見えるが、そうではない。ギャラリースペースの奥に見える小さく白く細い扉を開けると、そこはシャワールームになっている。

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ここでもスタイリッシュに白を基調とした、清潔感のあるトイレ。シャワーやキッチンなどの水まわりもしっかり配備されているため、ベットなどをおいて、普通に泊まったり暮らしていく住居としての機能もあるのだ。

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シャワールームでシャワーを浴びながら上を見上げると、天窓から移りゆく空の景色を楽しむこともできる。

夏の間は大きな広間をギャラリーとして使い、寒さの厳しい冬の期間は単純にそのスペースをリビングとして使用している。

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このような柔軟な使い方ができるのがこのスモールハウスのメリット。ワークショップを行うときなどは、簡易的にベッドを隠すなどフレキシブルに対応可能だ。

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仕事と生活、そして目的に合わせて自由に作り変えることのできるスペースというのは、スモールハウスを考える上で重要な考え方だろう。
今回のように、昔のガレージなどを使うといった発想は有効と言えるかもしれない。

 

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