コンテナハウスよりお得?ミニマルなマイクロオフィス「NEO POD」

via: dearchitect.nl

イギリスのリモートワーカーやクリエイターのために、多目的ガーデンスタジオをプレファブ製造しているPod Space。最新モデルの「NEO POD」は、未だ価格は公開されていませんが、お手頃プライスが期待できそうなモデルです。およそ5帖というコンパクトなサイズは、建築規制の免除対象。コンテナハウスより、快適かつお得なスペースかもしれません。

via: pod-space.co.uk

Pod Spaceが2018年11月に発表したNEO PODは、幅3.2m x 奥行き2.5m x 高さ2.5mというサイズで、8平方メートル(約5帖)のスペースがあります。これは、200万円強という価格だった旧モデルのMICRO POD MAXと同サイズ。NEO PODでは、天然シベリアカラマツの外装が省かれていることから、さらにリーズナブルな価格が期待できそうです。

英国ウェスト・ヨークシャーを拠点とするPod Spaceのガーデンオフィスは、プレファブ式で工場生産されています。カスタマーの要望を聞いて、モジュールの構成やカスタム設備をデザインに反映させ、設置場所に赴いて土地の広さや地盤をチェック。見積もりが通ったら組み立てに入り、配管・暖房・電気システムをインストールしてデリバリーします。

Pod Spaceのガーデンスタジオは、耐久性と断熱性が高く、ローメンテナンスで維持できることが特徴。フレームは、錆が出にくい亜鉛メッキ鋼材と持続可能なFSC認証木材で構成。屋根には、約50年の寿命を持つ耐候性・耐水性にすぐれた合成ゴム膜が貼られています。壁は、構造用断熱材 (SIP) を使った複合構造により、防音・断熱効果を高めています。

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NEO PODは、ファサードを全面強化ガラス張りにしたシンプルで開放的なデザイン。サイドのアルミフレームのガラス張りスイングドアは、断熱バリア構造になっています。ドアとウィンドウの位置は、顧客の希望に応じて調整可能です。

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インテリアには、テクスチャー加工されたフェルト張りの壁、掃除が簡単なフローリング、埋め込み式のLEDスポットライトがあり、床下暖房を標準装備。ブラックニッケル仕上げのソケットとスイッチは、壁面とフラットになるように取り付けられています。

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オプションとして、内壁の天然布仕上げ、メタルフレーム・デスク、ビルトインのデスクライトやブラインド、換気扇に切り替わる静音ファン、屋外照明などが追加可能。ファサードにスライド式の2つ折りドアを取り付ければ、フロントから出入りすることもできます。

NEO PODは、10フィートや12フィートのコンテナハウスと同程度のスペース。長期的に見れば、輸送用コンテナをカスタマイズするのに費用をかけるよりも、お得になるかもしれません。プレファブ生産なので、納品までの期間も短縮できるでしょう。

Pod Spaceは、GLIDE PODという22平方メートルのモデルで、「レッド・ドット・デザイン 2017」のアーバンデザイン部門を受賞しています。イギリスらしい、ミニマリズムが生かされた見事なデザインです。

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日本では、10平方メートル以下の建築物を庭に増築する場合、建ぺい率と容積率をクリアしていれば、地域によっては建築確認申請が不要になります。手頃な価格で、デザイン性と耐久性にすぐれたガーデンオフィスをプレファブ製造するメーカーが現れれば、日本のリモートワーク環境を後押しするかもしれません。

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