世界一有名なAirbnbスモールハウス「Mushroom Dome Cabin」

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Airbnbで訪問者数No1.とされているツリーハウス、「Mushroom Dome Cabin ( マッシュルーム・ドーム・キャビン ) 」があるのは、アメリカ西海岸のカルフォルニア州アプトス。ロサンゼルスとサンフランシスコの間に位置して、サンタ・クルーズのすぐ東側にある自然豊かな森の中。Kitty Mrache ( キティー・ムラッチェ ) とその夫の Michael ( マイケル ) が、2009年にこのツリーハウスをAirbnbにリスティング。そこから数え切れないほどの5つ星の評価と1,300近くものレビューを受けており、今では、Airbnb内で最も予約の難しい宿泊施設といわれている。

ここ数年の間で、Airbnb(エアー・ビー・アンド・ビー)というサービスの知名度が非常に上がり、利用者数も年々増えている。
日本でもテレビCMが流れていてご存じの方も多いだろうが、Airbnbとは、簡単に説明すれば「オンライン上の民泊検索&予約サイト」のことだ。旅行先などで現地の人が本当に暮らしている家に宿泊して、その地域の生活を体験したいと思っている人々には好評のサイトで、ホテルよりも比較的リーズナブルに滞在できる点も人気理由の一つ、筆者も度々お世話になっているサービスだ。

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「Mushroom Dome Cabin 」の名前の通り、生い茂る木々の中に生えているマッシュルームのような屋根が特徴的で、周りの景色に溶け込んでいる。バードウォッチングや森林浴を楽しめる木製テラスが、室内へのアプローチになっている。

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ツリーハウスドームの中を見てみよう。
総面積9.92平方メートルのスモールハウスだが、効果的な窓の配置が狭さを感じさせない空間になっている。

ドーム部分は、美しい円形のドームを作り出すために、木目の美しい正三角形の木の板をポリゴン的に並べていて、非常になめらかなカーブを描いている。ドームの一部分を、正三角の窓ガラスを同じように並べて大きな窓にすることで、自然光が差し込む明るい室内になっている。
周りの木々の景色を室内から眺めることができるのも、ツリーハウスならではの楽しみと言えるだろう。

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2階部分のロフトは寝室となっていて、クイーンサイズのベットがちょうど入るほどのスペース。ベッドに寝転がると、ドーム上の三角形の窓ガラス部分が正面になり、夜は、星空を眺めながら眠ることができる。朝は差し込む朝日とともに、森林の静寂を破るように何百羽ものハチドリが合唱を始め、都会では味わうことが出来ない雰囲気のなかで、一気に目が覚める。自然の摂理に沿った健康的な生活を送ることができる。

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一階部分は、レンジや冷蔵庫完備の小さなキッチンや、シャワートイレなど基本的なものは一応揃っている。
折りたたみ式のテーブルや、3人ほどが横になれるソファーベッドがあり、狭いスペースを有効活用する工夫がなされている。

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木製の広いテラスには、バーベキューのコンロや、テーブルセット、ベンチなども完備され、天気のいい日はアウトドアでの食事を楽しむことができる。木漏れ日の中で、小鳥のさえずりを聞きながらの朝食は格別だろう。室内が狭くても、この開放感あるテラスが極上のリビングになり、のんびりと非日常を満喫できる。

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Airbnbのターゲットとなる客のペルソナというのは、主にその「家」や「滞在」自体を楽しみたい旅行者が多い。そのため、独自のアイデアやコンセプトがある、個性的なスモールハウスとAirbnbとの親和性は非常に良いといえる。
日本に来る外国人旅行者も、観光型から日本独自の生活・文化を体験したいという体験型へと移りつつあるといわれている。このAirbnbにリスティングするためにスモールハウスを作るというビジネスモデルが、今後、日本各地でますます盛んになっていくのではないだろうか。

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