露天風呂のあるスモールハウス「galiano 100 tiny house」

via: https://www.designboom.com/

ここはアメリカの国境にほど近いカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の大都市バンクーバー。

背面の壁と屋根で「くの字型」を形成した中に、居住空間がすっぽりと隠れるように取り付けられている独特なデザインが面白いスモールハウス。現地の建築会社 trim studio (トリム・スタジオ) が作ったこのスモールハウスの名前は、galiano 100 tiny house (ギリアノ100タイニーハウス)。

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家の面積は10平方メートルほどで、高さは4.88メートルで2階建て。
小さいながらリビングやキッチン、洗面所に寝室と、生活するのに必要な設備は完全に整っている。
薪ストーブとそれに必要な薪倉庫まで完備しているので、バンクーバーの寒い冬も問題なく過ごすことができる。

スモールハウスの前には広いウッドデッキがあり、天気のいい日はここをダイニングルーム代わりに食事をとったり、読書や日光浴を楽しむこともできる。もちろん時間のある休日には、アウトドアコンロを使ってバーベキューも楽しむことができる。

中に入ってみても外観のセンスの良さをそのまま表すように、豊かでスタイリッシュな生活が想像できる雰囲気に満ちている。

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木製の調理台は奥行きもあり、左手には小さなシンクも。
一目で、調理がしやすい、そして料理がしたくなるようなキッチンであることがわかる。

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2階部分はロフトのようになっており、主に寝室となっている。
ベットの真上には大きな天窓が取り付けられているので、夜空に輝く星たちを眺めながら眠りにつき、朝は太陽が昇るとともに目覚める。バイオリズムに沿って快適な1日を始めることができそうだ。

1階、2階ともに、正面は大きな窓ガラスが取り付けられているため、室内にいながら外の景色が十分楽しめる。
このスモールハウスは小高い山の斜面に建てられ、街の北東に面しており、このように外と中の境界をなくすような設計で、周りの自然を最大限享受できるのだ。

家のサイドに広がった屋根のおかげで、アウトドアスペースが生まれている。普段はこのスペースにバーベキューコンロやアウトドアシャワー、薪倉庫が置かれている。雨が降った時などもこの横にせり出した屋根のおかげで、スペースを有効活用してアウトドアを楽しむことができる。

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このスモールハウスのもうひとつの大きな特徴と言えるのが、母屋のスモールハウスからすこし離れた所に、日本さながらの木製露天風呂を設置したウッドデッキがあるところ。さらに、その木製露天風呂はジャグジーまでついていてなんともラグジュアリー。

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周りに他の家も無く、人の気配のない山の中では、露天風呂に目隠しや柵など必要もない。

この解放感の中、風呂に浸かりながら周りの自然を感じ、静寂で広大な海を望むことができる。雪が降り、凍える寒さの冬にはさすがに厳しいかもしれないが、比較的温暖な夏の夜などにはこの風呂で最高の体験ができそうだ。

デジタルテクノロジーによって慌ただしい毎日を送らなければいけない現代人に、自然とのつながりを持って、健康的に生活してほしいとの願いを込めて、このgaliano 100 tiny houseは設計された。

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ここに住めば慌ただしい毎日から解放され、リラックスして充実した生活を送ることができるだろう。

現在はリモートワークなどの制度も、日本を含め世界的に充実し始めている。
反面、そうなれば、完全にデジタルデトックスということは難しくなりそうだ。時には、自分にとって何がベストかということを探りながら、完全に孤立もせず、リフレッシュのために上手に自然とつながりながら、このようなスモールハウスで生活してみるのも良いのでは。このスモールハウスはそんなことを思わせてくれる。

 

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