ティピーで過ごす静寂な一夜。ネイティブ・アメリカンの宇宙に想いをはせる
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無音の中に身を置いたことがありますか?森や草原の夜、風が止み、生き物たちの鳴き声が消え、何も聞こえない時が訪れる。一人、深海や宇宙の底に沈んでいくような感覚は、雑念を考える“言葉”をも心から消し去っていきます。ティピーは、そんな静寂を体感するのにぴったりなタイニースペースかもしれません。
アメリカ平原部のネイティブ・アメリカン(部族の人たち自身は“インディアン”や“アメリカン・インディアン”という呼称を好んでいるようです)の居住用天幕、ティピー。オレゴン州で1970年から製作を続けている、Nomadics Tipi Makersのアーティスティックなティピーをご紹介しましょう。
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ティピーのデザインは、アメリカ中西部の大平原に住んでいたスー族のもので、アートワークは全てハンドペインティングの一点もの。トップ、真ん中のスカート部分、ボトム、内幕のそれぞれを好みのデザインにカスタマイズできます。
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Nomadics Tipi Makersのティピーの基本ラインナップは、直径12フィート(3.6m)から 22フィート(6.7m)まで、2フィートきざみの6種類の大きさから選べます。その他に、特注で26フィート(7.9m)の特大のもの、キャンプ仕様のものもあります。輸送費を含まない14フィート(4.2m)までの最少仕様の価格は、ポール込みで1000ドル以下に収まります。
ウェブサイト上で、サイズやアートワークを選んで仕上がりをシュミレーションでき、価格も表示されるフレンドリーなシステムです。配色を3種類のカラーパレットから選ぶことで、トラディショナル、ポップ、アーシーなスタイルに、全体を調和してデザインできるよう工夫されています。
アートワークのモチーフも、バッファロー、鷲、鹿などの動物の具象的なものから、壁画風のシャーマン・スタイルまで幅広く用意されています。
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写真や資料を送って、それをもとに完全にオリジナルなピクチャーを描いてもらうことも可能。内幕に大切なファミリーやペットの絵を入れてもらうのもいいかもしれませんね。
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一般のテントと違いティピーの大きな特徴は、中で火が炊けること。小さなストーブがあれば、内幕の保温効果で、冬の寒さにも対応できます。
ティピーの100%コットンは、2016年からインド産の有機栽培コットンに切り替えられて、より地球にやさしい仕様となりました。防カビ・不燃・防水処理が施され、耐年性に優れた素材を採用。
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これまで3万点以上のティピーを世界中に送り出してきたNomadics Tipi Makers。アメリカのキャンプ場には、同社のティピーのおかげで子供たちの評判となり、設営するティピーを年々増やして大盛況になった例もあるそうです。
小さなティピーを自宅のテラスや屋上に設置して、一人こもって静寂を味わう。ゲストルームの代わりにしたり、宿泊施設として別荘や民泊に活用する。アメリカ先住民のノマドの知恵は、設営と撤収がラクな、手頃な“仮住まい”という発想から、まだまだいろんなところに活かせそうです。
Via:
tipi.com