新しい働き方と暮らし方を自宅の庭に建てた建築事務所で実現!

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混んだ電車に乗ることもなく、落ち着いた自宅で仕事をする日々って憧れますよね。同僚とのやり取りはウェブで。

でも、毎日そんな生活を続けていると、何かインスピレーションがわかくなってくるかもしれません。たまには、カフェに行こうか、それともCo-workingスペースに行こうか。思い切って、一人で旅行に出て、自然に触れながら働いてみようか。でも、家族や友達と長期間離れるのは、やはり寂しい。なにか解決策はないものでしょうか。

その問いかけには、建築家のRichard John Andrewsがイースト・ロンドンにある自宅の庭に建てたグラスファイバーに覆われたマルチファンクショナルな小屋が答えになるかもしれません。

彼は、この小屋を彼の建築事務所として建てました。光を通すことができるポリカーボネイト板を使った屋根の12㎡の事務所は、The Light shed(光の小屋)と名付けらました。Andrewsとひとりのアシスタントによってわずか21日間で建てられたのです。驚き!ですよね。

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この小屋の特徴は、黒い波形のグラスファイバーで覆われたパネルの切妻屋根。内部はベニヤ板で補強されています。そして、主な構造は木材のフレームで形作られています。

現場で簡単に建設できるように、材料は軽いものが選ばれています。そして、最近完成したコルクで覆われた母屋からの増築部分から運び込めるように、組み立て式の工法が選ばれています。

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小規模建築の試みは、耐摩耗性かつ可鍛性がある素材を採用することによって、作り手の取り組み方次第で可能性が生まれてくることを再確信することができたとAndrewsは語っています。

ポリカーボネイトの屋根は、南向きの庭にはいる模型製作には役に立つような強い直接的な太陽の光を、人を包み込んでくれるような、ぼんやりとした柔らかい光に変えてくれるために、取り入れられています。

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そして、庭に向けてスライドドアを開けはなすことにより、小屋は2人もしくは3人が働くことができるスペースへと変わります。

また、このドアがあることにより、この小屋は様々なアクティビティに使うことができ、Andrewsが家族との生活と建築事務所での共同作業をうまく融合させることを可能にしてくれています。

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この事務所を建てた目的は、まず働くことと遊ぶことへの柔軟な取り組み方を生み出すこと。そして、同じ建物が、コインを裏返すように機能を変えれば、大勢で集う夏の集まりや小規模のごくごく親しい人達との集まりの機会にも使えるような交流スペースにもなれること、とAndrewsは語っています。

そして、光の小屋は、普通の庭に建てる小屋やサマーハウス(夏の別荘)と同じくらいの値段で、よりよい解決策を提供してくれると彼は考えています。

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事務所は働く場所、トイレ、ソファベッド、そして、荷物用クローゼットに分かれています。

小屋の前には、植物の脇にコルクで作られたちょっとした腰掛けることができるスペースがあり、さりげない庭への入口を演出してくれています。

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このプロジェクトは規模と予算が限られた中で何が出来るのかを考え直すヒントだとAndrewsは考えています。

ちなみに、彼はCanterbury School of Architectureで学んだあと、2017年に建築デザイン事務所を設立しました。

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最近、Silver& Co社も、ウェスト・ロンドンにある庭の小屋を、銅で覆われた芸術家達の事務所に変化させるプロジェクトを試みとして完成させたところです。

庭に建てる仕事場としての小屋。なんだか秘密基地みたいで楽しそうですね。これから少しずつ増えていくかも。

家から離れることなく、ビジネスパートナーや仲間と一緒に働ける場所。自宅で働くことが加速されてくる変化の中で、こんな働く場所を提供してくれる企業があれば、働いてみたいですね。

Photography is by Chris Snook.

via: Dezeen.com