トレーラーハウス、トイレやお風呂はどうするの?必要な設備について

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私たちは毎日食事をしますし、お風呂に入ったり洗濯をしたりします。人が生活するためには、日々の暮らしを支えるための設備が必要です。

私たちがトレーラーハウスに住むためには、最低限どのような設備が必要なのでしょうか?

まずは「電気・ガス・上下水道」のインフラ。「トイレ」はもちろん、「お風呂」も必要でしょう。毎日の食事のために「キッチン」も欲しいところ。
これに加えて、現代では「インターネット回線」も必需品。住む土地によって、「冷暖房」が必要な場所もあると思います。

これだけあれば、おそらく生活に困ることはありません。国内で販売されているトレーラーハウスに住むときにも、今挙げた設備が必要になってくるでしょう。

国内で販売されているトレーラーハウスの中にはキッチン、シャワー、トイレが標準装備またはオプションで付けられるものもありますので、気になる場合はメーカーに問合せてみましょう。

◎キッチン・シャワー・トイレが標準装備
『KIBAKO TRAILER』
◎キッチン・シャワー・トイレ等をオプションで付けることが可能
『エアストリーム〈16’BAMBI SPORT〉』
『THE SKELETONHUT L』
『mocoYA6.0』

とはいえ、これはトレーラーハウス「単体」で住む場合に必要なものです。

母屋に併設する形でトレーラーハウスを建てる場合は、ガス・上下水道をはじめ、トイレ・お風呂・キッチンは母屋を利用すれば事足ります。

また、公共のトイレや銭湯を利用するなどの選択肢も考えられますし、トレーラーハウスを2棟ジョイントさせて、生活に必要な機能を片方の家にまとめるという方法も考えられるでしょう。

ライフラインを自給自足できる設備付き「オフグリッドハウス」について

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生活に必要な設備を解説したついでに、もう一歩先の話として「オフグリッドハウス」をご紹介したいと思います。

オフグリッドハウスとは、電気・ガス・水道などのインフラに頼らずに暮らせる家のこと。

オフグリッドハウスのメリットは、災害時にインフラの寸断を気にせず生活できることや、光熱費を抑えられることです。
たとえば、全てオフグリッドの家では、電気はソーラーパネルで発電を行い、炊事は薪ストーブなどを利用して調理し、水はタンクに貯めた雨水や井戸水を使っています。

もちろん、ここまでやるかどうかは住む人しだいで、オフグリッド設備を全く取り入れない人もいれば、インフラを確保したうえで、ソーラー発電を設置するなど部分的に取り入れている人もいます。

参考までに、以下にオフグリッドハウスに必要な設備について簡単に解説します。

◎電気

主な発電方法は、太陽光発電や風力発電など。
発電した電気はバッテリーに充電して使用します。かかる初期費用は材料費だけでおよそ5万円から。

ソーラーパネルの数や大きさにもよりますが、この方法を使えば、家で使う電気の全てをまかなうこともできるそうです。

◎ガス

お風呂の湯を沸かしたり、炊事に使ったりするガスは、炭や薪で代用が可能です。

炭を使う場合なら七輪などを使い、薪の場合は薪ストーブのほか、一斗缶を改造して作ることができる「ロケットストーブ」などが使いやすいでしょう。

これらの設備を使うときに出る熱を上手に活用すれば、炊事と一緒にお湯を沸かすこともできます。
ただ、煙が出てしまうので、市街地に建つタイニーハウスには向かない設備かもしれません。

◎上下水道

水道は雨水をタンクに貯めたものが利用可能。

タンクに貯めた雨水はトイレを流すために使うほか、ろ過して洗濯やお風呂の水に使うことができます。(雨水の飲用はおすすめしません。なぜなら、タンクに土ほこりや虫の死骸などが入り込んでしまう場合があるからです)

下水道が必要なトイレは「コンポストトイレ」といって、水を使わず、微生物の力で排泄物を肥料に変えてくれるものが出ています。生活排水はそのまま流すと周囲を汚染してしまうので、浄水槽を通して必ずろ過しましょう。

このように工夫をすれば、上下水道ともにオフグリッドにすることができますが、利便性を考えると上下水道をひいてしまった方が現実的だと思います。

オフグリッドに必要な設備を含め、タイニーハウスの暮らしに必要なものは、住む環境によりけり。「あれば便利、しかし必ずしも必要ではない」ものだと考えてもよいかもしれません。

【画像引用】
①②:tumbleweedhouses.com

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