【海外事例】たまにはビーチでミーティング。移動するオフグリッドオフィス NOVA

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非日常の中に身を置くからこそ、イノベーションを生み出すことが出来る。
ならば、オフィスを気持ちの良い自然環境に移動させたらどうだろう?

これは一見するとおしゃれなカフェポッドやキッチンカーのように活用できそうなトレーラー。しかし、実際は南アフリカのケープタウンで作られたラグジュアリーな設備を備えたモバイルオフィスだ。収容人数は6人、つまりこのトレーラーは、共に働く6人のメンバーを絶景が望める海岸や丘へと連れて行ってくれる移動型のオフィスだ。

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大自然の中にも設置可能なトレーラーハウス「NOVA」がモバイルオフィスに

NOVAは、2016年に設立されたコワーキングスペースWork & Coが開発。設計と製作に6カ月をかけ、2017年12月にケープタウンのストリートに誕生した。

20フィートシャーシのトレーラーの上に作られたNOVAは、およそ6.1m×2.1mの大きさ。室内にはベルベットの大型シート、景色を一望できるたくさんのシェード付きウィンドウ、そしてトイレも備えている。

インテリアで目を惹くアフロデザインの壁紙は、クワズールのクラフトアートスタジオ Ardmore Ceramic Artの作品を使用。見ているだけで心がウキウキする、生命感あふれるペインティングだ。

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大きな開口部を開けば、大自然と一体になれたかのような開放感に浸ることができる。休憩時間になれば、仕事に打ち込むワーカーたちの頭の中もスッキリし、頭も心も芯から休まる極上の休憩時間を過ごすことが出来るだろう。

NOVAは、小さなオフィスであるにも関わらず、通常のオフィスを上回る充実した設備を備えている。たとえば、高速Wifi、スマートテレビ、Apple TV、プリンター、ホワイトボード、ネスプレッソマシン、ミニ冷蔵庫、充電スタンド、プラグポイント、給水設備など。

仕事をする場所にApple TVなんて必要?なんて思う人もいるだろう。しかし、ただ仕事に打ち込むだけではなく、時には映画を見ながらみんなで笑い合ったり、エンターテイメントの中から思いもよらなかったアイディアを獲得したり。そんな「遊び」や「余白」を仕事の中にもたらしてくれるのがNOVAなのだろう。さらに、電力はすべてソーラー発電でまかなう完全オフグリッド仕様となっており、環境にもやさしい仕組みであるというのもこのオフィスの魅力だ。

モバイルオフィスならではのユニークは通勤方法とは?

Webサイトから予約すると、ドライバーが所定の場所までNOVAをけん引してチームメンバーをピックアップ。ビーチやウォーターフロント、市街地を見渡せるヒルサイドなど、風通しの良いロケーションへと運んでくれる。NOVAの行き先は、特色のある景色が堪能できる5つの場所から選ぶことができ、こちらの指定場所への運搬も対応可能とのこと。

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リクエストに応じて、朝食用のコーヒーとクロワッサン、ランチの手配もできる。料金は1日コースが250ドル、半日コースが143ドル。5〜6人で利用することを考えれば、激高という感じでもないかもしれない。

NOVAの移動するオフィスのアイデアに対しては、「仕事を忘れてリフレッシュしたい環境で、狭いトレーラーの中でデスクに向かうなんてナンセンス」というメディアの声も。確かにその通りだが、キャンプチェアやタープを持ち寄って、アウトドアミーティングすればいいように思う。

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コワーキングスペースとツーリズムの組み合わせは、本当に非現実的なコンセプトなのだろうか?
1カ月、もしくは2週間に一度、チームメンバーでワーキングトリップを行えば、人間関係の風通しも良くなるように思う。NOVAを利用している会社なら、ワーカーの定着率も悪くならないのでは?

みなさんも、トレーラーハウス、タイニーハウスを活用し、自分に合った極上のオフィス環境を作り出してみてはいかがだろうか。

Via:
workandco.co.za
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