【海外事例】お家でロッククライミング。冒険トレーラーハウスはインテリアもチャーミング
アドベンチャーを持ち運ぼう。山に出かけなくても、どこでもロッククライミングできる家。名付けてTiny Adventure Homeは、ユニークなボルダリングウォールだけじゃなく、インテリアもラグジュアリーでアイデアいっぱい。カスタムメイドならではの、個性豊かなタイニーハウスを覗いてみよう。
クライミングウォール付きのトレーラーハウスで、アドベンチャーとともに暮らす
タイニー・アドベンチャーホームは、ミシシッピ州のロッククライマーのカップルのために、Tiny Heirloomが手がけたタイニーハウス。オレゴン州ポートランドを拠点とするTiny Heirloomは、独創的なデザインと高い品質のカスタム・トレーラーハウスがソーシャルメディアで評判となり、急速に成功を収めた家族経営のスタートアップだ。HGTVのリアリティ番組「Tiny Luxury」にも出演し、“小さな家宝”という意味の同社の知名度は全米に広がっている。
タイニー・アドベンチャーホームの長さは7.3メートル、高さは4メートルで、28フィート（8.5m）のシャシーをベースにしており、23平方メートルの床面積がある。エントランスのある裏側は、ごく普通のトレーラーハウスといった外観だ。
ファサードを飾るボルダリングの壁のアイデアは、Tiny Heirloom恒例のブレーンストーミングから生まれたもの。最初は実現困難なアイデアだと思われましたが、チームメンバーの力でなんとか打開策を考えついたという。「私たちは多くのカスタム住宅を建築しましたが、これは間違いなくもっともユニークなものです」と、Tiny Heirloomの共同創業者のフランシス。住宅費用の1/4は、このカスタムメイドのクライミングウォールの製作に費やされた。
気になるトレーラーハウスの内装は？
内部に入るとすぐ片側にはキッチン、もう一方には2つのベンチシートがある大きなダイニングエリアがある。6名分の座席のある木製のダイニングテーブルは、ボタンを押すと1分で低く下がり、ベンチと一体化してクイーンサイズのベッドスペースに早変わり。ベンチの下の収納スペースとともに、タイニースペースを有効活用する優れたアイデアだ。
可動式のはしごでアクセスできる2つのロフトのうち、ダイニングの上部は、小さなデスク、椅子、クッションが置かれたゆったりしたラウンジ兼オフィススペースになっている。突き出した部分の穴に指をかけてよじ登れば簡単なトレーニングにも。
中央の大きなガラス張りのセクションでは、ガレージスタイルのドアをロールアップするとアウトドアの景色が広がり、白を基調とした室内いっぱいに自然光が降りそそぐ。
キッチンには農家風のシンクやフルサイズの冷蔵庫とオーブンが。鮮やかなマリンブルーのキャビネットに真鍮のアクセントが印象的。カウンタートップの上には2つのオープン・シェルフがある。
もう一つのベッドルーム用のロフトはバスルームの上にあり、ダブルベッドと見晴らしのよいワイドな窓が設置されている。
アーチ型のスライド式ドアを開くと、地下鉄の白タイルを背景にしたフルサイズのバスタブとレインフォールシャワーヘッドを備えたモダンなバスルームが現れる。通常のトレーラーハウスよりも広いスペースが取られていて、バスタイムでゆったりとエンジョイできそうだ。
エントランスに埋め込まれた青いモロッコタイルが、エキゾチックなムードを演出している。
2つのロフトの間には長い木製の板が通され、エジソンバルブをランダムに吊るして田舎風の佇まいを醸し出す。
自分らしさを追求したトレーラーハウスづくりを
「どこでも冒険できる家」タイニー・アドベンチャーホームは完成後にソーシャルメディアで拡散し、クライミングウォールのあるトレーラーハウスについて多くの問い合わせが来たという。「私たちはまったく同じデザインをするつもりはありません。あるクライアントでは、2人の男の子のロフトのアクセスのために、内部にボルダリングシステムを採用する計画です」とフランシス。
独創的なデザインと高品位なマテリアルや職人技を追求して、ダウンサイジングとアップグレードという2つの面をトレーラーハウスに実現しているTiny Heirloom。1,000万円を超える価格でも、自分だけのオリジナルな住まいを望む人は少なくないようだ。
Via:
dezeen.com
tinyheirloom.com
zillow.com
treehugger.com
（提供：#casa）
