【海外事例】地元の石材と地形に寄り添う、スコットランドのタイニーハウス「Caochan na Creige」
スコットランドの荒野に溶け込むタイニーハウス「Caochan na Creige」。
ここは地元で採れる石材を使い、土地の地形に合わせてユニークな形状を採用した特別な一例だ。この家がどのように自然と調和し、独自のデザインを実現しているのか、その魅力を詳しく見ていこう。
地元の素材を活かしたデザイン
Caochan na Creigeの特徴の一つは、地元で採れる「ルイス片麻岩(Lewisian Gneiss)」を使った外壁だ。この石材はスコットランド独自のもので、耐久性が高く、過酷な気候にも耐えられる素材だ。風景に溶け込むデザインを意識し、周囲の自然環境と見事に調和している。
地形に寄り添うユニークな形状
この家の形状は、現地の岩地や地形を避けるために設計されたもので、135度の角度を持つ独特なプランが特徴だ。段ボール模型を使った試行錯誤の末に決定されたこのデザインは、自然との調和を重視した結果生まれたものだ。
自然光を取り入れる設計
リビングやダイニングには南向きの大きな窓が設置され、隣接するルム島を一望することができる。さらに、西向きの窓は夕日を取り入れるよう工夫されている。自然光を取り込むことで、限られた空間を広く感じさせる設計となっている。
木材を使った温かみのある内装
内装には木材パネルが使用されており、家具職人による特注の棚やキャビネットが設置されている。外観の石材の重厚感とは対照的に、木の温かみが空間全体に居心地の良さをもたらしている。
シンプルで現地施工向きの構造
ヘブリディーズ諸島のような遠隔地では、輸送や施工の難しさが課題となる。そのため、この家は木製フレーム構造を採用し、現地での組み立てが可能な設計となっている。無駄を省いたシンプルな構造が、この場所に最適な選択肢となっている。
タイニーハウスの可能性を広げるデザイン
Caochan na Creigeは、タイニーハウスの新しい可能性を示す住まい。地元の素材を活かし、自然や地形と調和し、限られた空間を効果的に活用したこの家は、住む人に世界に一つのそこでしか味わえない体験をもたらしてくれる。
目の前にある土地の魅力とタイニーハウスを掛け合わせた住まいがもっと増えることで、タイニーハウスだけではなく、まだ知られざる世界各地の魅力を、世界に広めていくことができるかもしれない。
Via:
izatarundell.com
dezeen.com
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