自宅の裏庭は手作りの宿「Shasta Camper」

裏庭にスペースがある? それならあなたも、すぐに宿屋の店主になれる。

今回ご紹介する小さな家は、テネシー州ナッシュビルに住む小説家、J. Wes Yoder の自宅の裏庭にある。彼の代表作は「Carry My Bones(骨を運ぶ)」。執筆のため一日中家にいるので、自宅にいながらにしてできる副業はないかと考えた。

ショッピングサイトのebayで、1962年に造られた古びたトレーラーハウスを買った。ぼろぼろだった内装には木材を使い、白い塗料で覆うと見違えるほど綺麗になった。曲線を描く天井と対応するように、レトロな雰囲気のチェアーも自分で作ってみる。コンパクトでありながら、落ち着く空間が出来上がった。三方向に開かれた窓は、程よい開放感を与えてくれる。

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こんなに小さなスペースだけれど、ちゃんとのキッチンも用意されている。小さなシンクとコンロだが、ちょっとした朝食をこしらえるのには充分だ。可愛らしいベッドは、背が高い人には窮屈かもしれない。巣篭もりするように、体を丸めて眠ろう。

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さて、問題なのはバスルーム。でもこれも、専用の小屋を隣に建てることで解決した。トレーラーと共鳴する白壁の小さな家は、作家の父親と叔父が協力して建設したハンドメイド。浴槽付きで広々とした、なんとも贅沢なバスルームだ。アウトドア気分を楽しむには、バスルームだけじゃなくて屋外シャワーも欲しい。トレーラーハウスの影に隠れて、ちゃんとシャワーも用意されているのが嬉しいところ。

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インターネットやテレビは無い。退屈しない? いいえ、夜にはこのウッドデッキで、ゲストもホストもみんな一緒にバーベキューが楽しめる。せっかくの旅の夜は、画面を通して退屈を紛らわすよりも、そこにいる人達と一緒に楽しむ方がいい。なんだか小林聡美主演の映画「めがね」に出てくる、与論島の宿「ハマダ」を思い出した。

昼間はキャンプ気分でハンモックで昼寝をするのも良し。作家が作った手描きのウォーキングマップを持って、カントリー&ウェスタンの聖地である街を散歩するのも良し。

この宿は、Airbnbというサイトから予約が可能だ。一泊、9,930円(2014年7月現在)。気になったらぜひ一度、宿泊してみてはいかがだろうか。

via:
http://tinyhouseswoon.com/
http://www.gardenista.com/
http://www.designtripper.com/