UFOのような異空間?「Separate Place」

UFOが木に引っかかってる⁈かと思いきや、よく見ると木製で妙に温かみのあるデザイン。
これは米国人デザイナーのJesse Rarandzioが建築協会に所属する12名の生徒たちと共同で制作した森の中に佇む「A Separate Place(異空間)」という名の作品だった。

制作期間は1ヶ月。英国ドーセット州にあるフックパークにてワークショップは行われた。材料の米杉の板や鋼鉄は全て現地調達で制作。ゆるやかなカーブを描き組み合わせた板を銅の鋲で合わせ、内部に鋼鉄でできた煙突を設置した。

普通のスモールハウスと異なるのはこのカタチだけでなく、建てられた場所だ。この家は地面には接していない。地面にはその姿の影を落とす程度だ。
森の木々がこの小屋の柱となり、木々の間に金属の輪っかとテンセルケーブルを使ってこの小屋が宙に浮いてるように設置してある。そんなだから、その日の風や木々の動きに合わせて小屋もふわふわと揺れる。まるで大きなゆりかごのようだ。

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内部には数名しか入れない4.5㎡の広さだが、小さいが十分に温もりをくれる小型ストーブとストーブからにょきっと出たスチール製の細長い煙突が屋根にむかって立っている。天井には窓があり、明かり取りとして小屋全体に森の優しい光が差し込み、小さな丸窓から森を観察することもできるだろう。

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この小屋へはまずネットをよじ登り小さな入り口から入るので残念ながら万人向きではないかもしれない。
でも一旦入れば居心地のよい暖かい空間でお茶を飲んでくつろぎの時間が持てる。一人でのんびり物思いにふけるのもいいし、ゆりかごの揺れを楽しみつつ昼寝という手もあるだろう。また仲の良い数名の友達と語らう場でもいいだろう。

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あなたならどんな風に過ごすだろうか。空想が掻き立てられる空間ではないだろうか。

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Via:
http://www.dezeen.com/
http://www.behance.net/
http://www.journal-du-design.fr/tag/capsule/