ノンフィクション作家マイケル・ポランの「writer’s house」

ジャズのスタンダードにMoonlight in Vermontというナンバーがある。こんな内容だ。
♪小川の中にきらめく銅貨 落ちゆく木の葉,すずかけの木 バーモントの月明かり 寒さに凍えて震える指先 山肌に残るスキーのあと バーモントの雪明かり♪

この小屋を見たときに私の脳内に流れた音楽だ。
バーモントの森に佇むこの小屋の所有者は「In Defense of Food(食品の防衛)」でも知られるノンフィクション作家のマイケル・ポランだ。彼は1エーカーもの広大な森を所有し、そこにある自宅の裏に執筆のためだけの小屋を自身の手で建てた。

食や庭仕事や大工仕事などの日々の生活と大自然の営みのつながりについて書かれた彼の著書の「A place of my own(僕だけの場所)」の表紙にはこの小屋が使われている。この本では、彼が大工の経験の無い中、どのようにこの小屋を建てたのかを描いている。

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この小屋は実に簡素なつくりだ。デスクと書庫とベッドだけが収まるわずか畳三畳程度のスペースに、デスクの前の窓からは四季折々の美しいバーモントの森の表情を見ることができる。この自然に囲まれた小屋に身を置き、作家は白昼夢に浸る。そして執筆に飽きたころにデスクの後ろにある作り付けのベッドでしばし寝転ぶのだろう。

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自宅で執筆することが多い物書きにとって、居住空間で執筆をするということは多くの場合、集中力を削がれたり、モチベーションが下がったりと意外とハードルが高いものだ。そんな物書きにとってこの執筆小屋は理想の空間だ。

Via:
http://www.amazon.com/
http://blog.iso50.com/10905/