家なき人のための、快適な住まい 「Billboard Houses For Homeless」
日本でも郊外の道路を車で走っていると、こんなビルボードの看板をよく見かけますね。自動車の広告だったり、ゴルフ場の案内だったり・・・。この写真に写っているのも、いわゆるビルボード。でも、ちょっとした工夫が細工されているんです。
このビルボードは立体構造になっていて、内部には人が住めるようになっています。住めるというか、風をしのげる仮の寝床といった方がふさわしいのかもしれません。誰がこんなところを利用するのかといえば、その日の寝床に困ったいわゆるホームレスの人たちなんです。
グレゴリープロジェクトのデザインデベロップが考案したビルボードハウスは、そんな奇をてらったアイデアですが、インテリアはちょっとしたホテルを彷彿とさせるような上質な空間となっています。豪華さこそないものの、木質感のやさしいデザインと共に生活機能もしっかりと装備していいる。収納も豊富で、きちんとした住まいです。
立地条件が道路の横というか、道路そのものなのでなんともいえませんが、かなり実験的なプロジェクト。電源も太陽光発電によるものを蓄えておくという考慮がなされていて、この家に注がれた本気度をうかがうことができます。住まいづくりに対する可能性を広げてくれる好例の一つだと思いませんか。
Via:
http://www.fubiz.net/2014/07/01/billboard-houses-for-homeless/