死んだ婆ちゃんが、こんなことを言っていた。
「病気は心の影だい」
小さい頃、父母は共働きだったので、
爺ちゃんと婆ちゃんに面倒をみてもらっていた。
夕暮れまで泥だらけになって毎日遊んで
カラダもひとまわり小さくて
よく体調を崩しては婆ちゃんに甘えていた。
お腹が痛いというと、
「言いたいことは、ちゃんと吐き出すんよ」
目が痛いというと、
「おっくうな(嫌な)ことから目をそむけていないかい」
頭が痛いというと、
「頭で考え過ぎちゃいかんよ。感じるんよ」
足が痛いというと、
「立ち止まって、少しゆっくりしなさい」
胸が痛いというと、
「素直になることだよ」
と病院に行くわけでもなく、くすりを飲ませるわけでもなく、
ただ、ただそう答えては、ニコニコして夕飯の仕度をしていた。
その婆ちゃんの落ち着きように、私のカラダはすぐに元気になっていたのは言うまでもない。
今になって、少しオトナになって、
やっと婆ちゃんの言っていたことが分かり始めた気がする。
「disease(病気)」という言葉は、
「disseed ease (気楽であること、ゆったりすることを軽んじた) 」と言う意味。
「カラダの反応は、心の声であること」
ストレスに身を投じ、あくせくするのをやめてみよう。
カラダの反応に耳を傾けてみよう。
今一度、流れに身をまかせてみよう。
そこに次の合図が眠ってるから。
YADOKARI
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