水の上での小さな暮らし「houseboat」

家を買う、それは、たくさんの人の憧れです。一般的には、住環境が整っていて美しく、さらに商業施設や行政の施設、すなわち都市の中央部により近い場所が人気です。日本であれば、そこに駅近という条件も加わってくるのでしょうか。しかし現実は、そんな誰しもが求める土地の価格は高騰を続け、何倍にもふくれあがってしまっていて、一部の人にしか手に入れられないものになっています。人々の住む場所がどんどん理想とはかけ離れているのが今日の現状です。

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しかし、自分にとっての家の価値を見直したおかげで、理想的な家を手に入れた男性がいます。彼は、プラハ中心部にあるセーリングクラブに建つボートハウスを、住宅にリノベーションして居住しています。この家を創る時に彼が求めたコトは、たった2つ。
「プラハの中心部で、川や海が見える場所に住みたい」
「埠頭で毎週日曜日に行われているファーマーズマーケットに、ボートで出かけたい」
この2つの要求を満たす家が、ボートハウスでした。必要最低限の部屋とインテリアで構成されているこの家。広くはありませんが、彼の要求を完璧に満たしています。窓辺に座って水面を眺める彼の姿は、なんとも気持ち良さそうです。

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この家の設計を担当したのは、Mjölk architects。彼らはこう語ります。
「住宅の真の価値は、人によって様々だ。広くて、都市の中心に近い家がかならずしも良いとは限らない。自分にとって何が大切か、そこだけを守ってあとはフレキシブルに考えていけば、自分にとってより良いものを、リーズナブルに手に入れることができる。また、土地に制限や問題があるからといって悲観する必要は無い。その制限が、もしかしたら素晴らしい家のデザインを産むことになるかもしれないのだから。」

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家を創る時に大切なのは、自分の生活を想像すること。今現在の生活だけではなく、2年後、10年後の生活を想像して、その中で自分が大切にしていきたいこと、自分にとって価値があることを見つける事が大切です。そうすると、自分が家に求める本当の価値が、自ずと見えてくるかもしれません。

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Via:Mjölk Architekti