海辺のテラスの小さな家、「ステキな15㎡(15 FANTASTISKA KVADRATMETER) 」

海辺の街、トローサ(Trosa)はスウェーデンで最も古い街の一つ。首都ストックホルムから、車で一時間ほどの距離で辿り着く。街の中を流れる運河沿いに小さな家々が立ち並び、 スウェーデン国内からの観光客も多く集まる。 運河沿いの街の中心部から少し離れると、そこにはバルト海を臨む、スカンジナビア特有の岩の海岸線が続く。
そんな岩場の陰に、指で摘まんで置かれたような小さな小屋が見える。

15㎡の小さな小屋では、パパとママに3人の子供たち、そして一匹の犬。5人と一匹の家族が、快適で豊かな日々を過ごしている。

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白く塗られた板張りの室内の壁際にすっぽり収まるダブルベッド。その脇には子供たちの二段ベッドが見える。朝の目覚めで最初に観える景色は、きっとウッドデッキの先に広がる静かな海辺だろう。そんな景色に浸っていると、朝食を楽しみに子供たちがベッドのハシゴを降りてくる。そんな朝の情景が思い浮かびそうだ。

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花崗岩の岩場にデッキチェアを並べれば、天然のパティオに生まれ変わる。
そんなパティオで、心地よい風に包まれながら、北欧の優しい日差しを楽しむことだってできる。ベッドに寝そべりながら、ぼんやり海を眺めるだけ、何もしない静かな休日を過ごしたって構わない。
すぐ隣の別棟には、キッチンやトイレなどの水回りがある。 目の前で釣ってきた魚をソテーしたり、昼下がりにワイングラスを片手に、ニシンの酢漬けを摘んでみたりするのも楽しいかもしれない。
スウェーデンお馴染みのサウナも、別棟にちゃんと設けられている。もちろん、そのまま海にザブンと入れる。

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多くはないが、お気に入りの少しのモノに囲まれる、海辺の小さな15㎡。
部屋を彩る花を、蚤の市で買ってきた花瓶に生ける。古びたサイドテーブルは、廃車にしたポンコツ車から連れてきた。夫婦のベッドにはIKEAで購入したストライプ柄のベッドカバー。
子供たちのベッドのラグは、何年も前に夫婦旅行で訪れたインドで購入。そのときよりは家族が増えているのかもしれない。思い出に囲まれながら、家族のストーリーは、ずっと続いて行くのだろう。
こんな静かな海辺でお気に入りな一日を過ごせることは、何にも変えがたい幸せなことなのかもしれない。

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