第4回:キャンドルでゆったりとした時間を過ごす|デザインと料理にかこまれて
朝晩の肌寒さを感じて、薄手だけど暖かなブランケットを使い始めました。
秋がだんだんと深まる毎日、わたしの楽しみはやはり秋の旬の食材を楽しむこと。そして、小さな人が寝静まった頃、キャンドルを灯し、マサラチャイを飲みながら雑誌をパラパラと見るのがとても大切な時間になっています。
マサラチャイとは、マサラ(=スパイス)を加えた濃厚なミルクティーのこと。インドに暮らしていた頃はほぼ毎日飲んでいました。スパイスの香りと甘いミルクティーがクセになる味です。
さて、キャンドルナイトは最近、日本のいろいろな所で行われていますが、皆さんの中にもキャンドルを楽しんでいる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
キャンドルでリラックス
電気を消してキャンドルを灯すと、なんとなく落ち着いた気分になります。きっとそれはキャンドルの暖かみのあるオレンジの炎が心を癒してくれるからでしょうか。
以前何かの雑誌で読んだ記事に、キャンドルの灯りは心をリラックスさせてくれるだけではなく、身体と脳の疲れをいやし、ストレスを和らげる働きがあると書いてありました。
また、キャンドルを灯すことによって、約2万個のマイナスイオンが放出されるそうです。マイナスイオンであふれたお部屋。まるで森林浴気分でリラックス効果抜群ですね。
少し仕事で疲れがたまっているなぁ、という方、キャンドルで素敵な夜を過ごしてみるのはいかがでしょうか?
モロッコ人もキャンドルが大好き
わたしが暮らしていたモロッコでもキャンドルを頻繁に目にする機会がありました。
意識して、というよりも昔からのやり方を踏襲する中、無農薬栽培など環境に配慮したやり方が主流のモロッコ。
電気を使う代わりにキャンドルを灯して夜を過ごすというのは、節電を意識して、というよりもむしろそのほうが心地よいから、キャンドルの灯りはなんとなく心地よく過ごせるからという感覚なのかもしれません。
モロッコのホテルやリヤド(昔の邸宅をホテルにしたもの)でも夜になるとキャンドルが灯され、そんな中で過ごす時間はなにか特別に感じます。
モロッコで新たな友達ができると、必ずと言ってよいほどお家に招かれます。
どのお家もモロッコの真鍮細工が美しいランプやら、植物をモチーフにしたデザインが印象的な陶器の水差しやら、ベルベル刺繍がほどこされた少し派手な色合いが目を引くブランケットやら。職人の手仕事がキラリと光る美しいインテリアに次々と出会います。
見るたびにどれも欲しくなる私。買っても買っても(実際には買えませんけどね!)きりがないだろうなぁという位、どこに行っても欲しいものがいっぱいのモロッコの家。
そんな家のダイニングキッチンのテーブルにはキャンドルが。「暗くなったらキャンドルを灯して、ゆっくりとタジン(タジンと呼ばれる煮込み料理のこと)とパンを食べるのよ」と言うのはミントティーグラスに自分でミツロウを溶かして流し込みキャンドルを作るファティマザラ。
緑豊かな庭のあるアパートに暮らすアブデルは、少し涼しくなる夏の終わりから寒くなる冬までの間、ミントティーセットを持って庭のテーブルへ出ます。皆で集まって昨夜のサッカー試合談議に花を咲かせるのが楽しみだそう。
そんな時は、銅や鉄などでできたモロカンランプの中にキャンドルを入れて長い長い夜を楽しむのだそう。モロカンランプはさまざまな模様が施されています。
モザイクやお花のモチーフなど繊細なデザインは、もちろん職人が1つ1つ手で作ります。キャンドルを入れると炎と影がそれらの模様が美しく神秘的に浮かび上がるのです。
中にキャンドルをいれずに飾っておくだけでも存在感のあるランプ。玄関の入り口、リビングテーブルのローテーブルの上に、さらには畳のある和室にさえも違和感なく素敵な雰囲気を作り出してくれます。
モロッコに行かれる方、自分へのお土産に卓上サイズのモロカンランプ、おすすめですよ。
アロマキャンドルも人気
火を灯すとほのかなかんきつ類やハーブの香りが楽しめるアロマキャンドルも人気ですね。
モロッコでもアロマキャンドルやはり人気。特にハーブの栽培がさかんなモロッコでは、ラベンダーやローズマリー、スペアミントなど上質なエッセンシャルオイルが作られています。
それらを使用したアロマキャンドルは、気持ちをすーっと落ち着かせてくれてくれます。
アロマを生活に取り入れてみたいという方にも簡単に楽しめるキャンドルは便利ですよ!
Moroccan Candle Night
ところで前回少しお知らせさせていただきましたが、今月モロッコ料理の本が発売になります。それを記念して、モロッコになじみ深いキャンドルを使用したイベントを開催することになりました。
開催は名古屋市となりますので、遠方の方のご参加は難しいかもしれませんがもしお近くの方がいらしたら是非お越しくださいネ!
詳細はこちらをどうぞ
モロッコのテーブル
Via:
www.silkroute.com
sv.hotels.com
www.pinterest.com/bylotee