北欧に飛来した、まるでUFOみたいなプレハブハウス「Futuro House」
ナンダコレハ!UFO!?いえいえ、実はこれ「Futuro House」というお家なんです。
フィンランドの建築家Matti Suuronenによって、1968年に考案された、プレハブなんです、驚きですね。
Futuro House はお風呂、キッチンなどが全て揃っていて、8人は収容できる広さです。入り口のドアが階段も兼ねており、部屋の中央に暖房器具があります。また、外側の円周上にはリビングソファ、お風呂やキッチンなどが配置されています。
玄関は、SF映画で見るような階段式。家に入る時は、まるでこれから宇宙へいく気分になれそうです。
そして、なんと、ヘリコプターでお家をまるごと運べます。
少々奇抜に思えるFuturo Houseは、開発当時は別荘やスキー小屋として使用されていました。
1960年~1970年代ではこのUFOのような形が流行っており、ディズニーランドなどのアトラクションにも用いられていたのだとか。
球体部分の素材は強化プラスチック、脚は鋼鉄で出来ています。当時、強化プラスチックは軽くて安い、新しい素材でした。Futuro Houseは全部で96軒建てられ、そのうち48軒はフィンランド、残りはその他各国へ。
実はこのFhuturo House、大量生産し世界中に普及させる計画で開発されたのですが、実際には98軒しか建設されませんでした。なぜでしょうか?
原因は「オイルショック」です。プラスチックの費用が、スペースシャトルが宇宙に向かうかのような勢いで高騰し、計画は全て台無しになりました。
残念ながら世界中への普及は叶いませんでしたが、50年前にこのようなデザインや考えがあったとは驚きですね。
プレハブなのにこんなにおしゃれになるとは、さすがは北欧といったところでしょうか。
プレハブに対するイメージがガラッと変わります。