周りの景観を邪魔しない工夫も。ロンドンの裏庭に建つヨガスタジオ「Shadow Shed」
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ロンドンのカムデンと言えば、荘厳なビクトリアン様式のテラスハウスの並ぶ、高級住宅街。その裏庭には、手入れの行き届いた花壇や、きちんと剪定された樹木が美しく配置され、子どもが遊ぶ芝生のスペースもたっぷりとある。でも、だからと言って、勝手にテラスをつけたり、小屋を建てたりすることはできない。裏と言えども、景観を保持するための規制が厳しいのだ。
そんな規制をうまくクリアしたのが「Shadow Shed」。その名の通り、影のように、外からはその存在がわからないほど、周りとうまく調和している。
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スタジオは裏の塀に沿って建てられた。設計・建築を担当したNeil Dusheiko氏によると、この小屋は「人が中で暮らせる塀」であり、隣との「境界線の延長」だという。
屋根の高さを規定内におさめるために、地面を掘り下げ、床を地下に埋め込んでいる。また、周りの木々となじむように、外壁には焼杉板を採用したという。
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もともとヨガ教室と精神科医のセラピールームとして建てられたスタジオだけに、中はいたってシンプルだ。内壁と天井はリサイクルの合板で、棚と作り付けの机があるだけ。グレーの床は合成樹脂系の塗り床で、柔らかい照明がヨガやセラピーにふさわしい。
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伝統的な景観をリスペクトするということは、昔ながらのデザインと素材に縛られるということではない。斬新な発想は、制約という壁を越えて、意外な可能性を提供してくれる。
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