家族の結びつきを大切にしたホリデーホーム「Micro Cluster Cabins」
日本と欧米、国は違えども、どんな人も家族の結びつきを大事にする。そんな家族の集まりを大切にしようとノルウェーに建てられたのが、ホリデー期間を皆で過ごすためのキャビン、「Micro Cluster Cabins」だ。
日本でお盆や年末年始といえば、家族が集まる時期でもある。 皆で集まってわいわいがやがや、多くの人達が楽しい時間を過ごした思い出があるだろう。 久しぶりに会う顔ぶれが揃い、それぞれの近況を報告し合ったり、ご馳走に舌鼓を打ったりして、限られた時間を一緒に過ごす。
実は欧米にも似た様な風習があって、彼らにとって重要なイベントはクリスマス。毎年クリスマスには、どんなに遠くに住んでいようと皆で顔を合わせるのだ。それ以外でも、春先のイースターや夏休みなどを利用して集まる家族もたくさんいる。
ノルウェーの南、海岸沿いに建てられたMicro Cluster Cabinsは、首都オスロを中心に活躍する建築事務所、Reiulf Ramstad Arkitekterによって設計建築された。建設依頼主の夫婦には成人した息子が2人おり、それぞれ家庭を持っていて、共に近々子供が生まれる予定だった。
そこで、ホリデー時期に家族全員で集まれる別荘が欲しいと、 ホリデーホームとなる別荘の設計建築を依頼。そして2014年に出来上がったのが、床面積70㎡のキャビンスタイルのホリデーホーム「Micro Cluster Cabins」だった。
Micro Cluster Cabinsは、3つの三角屋根の建物が並んだ構造になっている。真ん中が共同で利用できるキッチン兼リビングスペースになっていて、その両側に2つのベッドルームが建てられている。
3つの建物は、隣接されていながら、出入り口が個々についている。そのため、他の家族に邪魔にならないように、好きなときに出入りができるようになっている。ましてや子供がいる家族なら、寝た子を起こさないように部屋を出入りできるのは嬉しい作りだ。
そして、「家族で集まる」というホリデーの重要なイベントは、真ん中の共同スペースで行うことができる。共同スペースのキッチンで料理して食事を共にするのもいいし、寒い日には皆で集まって、温かい飲み物でも飲みながら家族の思い出話に花を咲かせてもいいだろう 。
誰しも、短い時間を一緒に過ごすことには限りがある。そんな限られた時間を大切な家族と一緒に過ごせるMicro Cluster Cabinsは、彼らにとって一生の思い出を作ってくれる場所になるだろう。
Via:
archdaily.com
designboom.com
dezeen.com
reiulframstadarchitects.com