海辺に置かれたおおきな卵 Egg-Shaped Beach Pod「ALBANG」
「ユニークな場所で記憶に残る旅を」「アウトドアリビング用の建物」
と言うコンセプトのもとに韓国の設計事務所Yoon Space Designによって生み出されたAlbangと名付けられた卵型のカプセル。韓国の江原道、観光地として人気のビーチに置かれているが四季を通じての利用ができるよう考えられている。
一見したところでは恐竜の卵がずらっと産みつけられているよう。人が出入りする様子を想像するのもおもしろい。観光客でにぎわう夏の海辺でもこのカプセルに入ると自分のスペースを確保できる。着替えの時などにも安心感がある。
またこの地方は降雪量が比較的多いので冬の雪対策も考慮する必要がある。なだらかな卵型によって雪は滑り落ちてしまうのでつぶれる心配もない。
昼と夜のコントラストも面白い。ライトの明かりに海辺に浮かび上がる姿はまるで異次元を漂う宇宙船のようである。このカプセルで眠るときには、はるか昔の記憶がよみがえるかもしれない。
材質は発砲ポリスチレンで作られているので軽く、断熱性も高い。内部壁部分は白く床の色は外のドアの色とリンクしている。ビビットカラーがアクセントになっていてとてもポップでモダンな印象だ。
広さは設計図上では大人二人が横になれるスペース、高さは中央部分でおおよそ180cmとなっている。
現在はリゾート地での利用にとどまっているが軽量で持ち運びができるように設計されているため、このカプセルの利用可能性は持ち主次第。あなたならどう使うだろうか。旅行用として車につないでお気に入りの場所へでかけるのもよし。それとも自分だけの秘密スペースとして使う?頭を柔らかくして計画を練りたいところである。
Via:archdaily.com