4m × 2.5mの移動空間でシンプルに生きる2人「Wonderful Tiny House Truck」
社会の渦の中で競うことを諦め、モバイルハウスでスローに暮らす。
誰もが一度は憧れることかもしれない。しかし実際に踏み出す人は、そのうちの何割だろうか?
縛りやストレスにあふれた暮らしを経験し、最終的に「シンプルさ」を選んだのが、「Wonderful Tiny House Truck」で暮らすWayneとAnitaだ。
4m × 2.5mという小ささにして、収納の上に作られた寝床、キッチン、薪ストーブ、リビングなど生活に必要なものがほとんど揃った、トラックの上のタイニーハウス。浴室だけは屋外のテントの中に作られている。彼らは半年かけて自分たちの暮らしを次第にコンパクトにし、ここで暮らすことを決めたのだ。
Wayneは庭師としてパートタイムで働いているが、質素な暮らしを支えるだけの収入を得るにはこれでも十分だ。また、食事をしたりくつろいだりという時間のためにもテントを使うという。
彼らはともに歩むことで生活、仕事、そして自由の中での絶妙なバランスを見出し、それによって人として成長し、彼らに悪影響をもたらすものから遠ざかることができているという。
暮らしが理想に近づけば、それだけ生きがいを失うことも時にはある。しかしそれは環境の変化が原因なのではなく、自分の工夫次第で解決できるものなのかもしれない。