世界に一つだけ、個性豊かな、古い納屋の趣を楽しむ「Mckinney Guest House」

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テキサス州の平原に古びた屋根の家がポツンとたたずんでいる。日の光を浴びて黄金色に輝き、どこか西部劇を連想させる趣がある。それもそのはず、この「Mckinney Guest House」は19世紀に建てられた納屋が改築されたのだから。

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武骨に思える外観とは裏腹に、室内はアットホームな雰囲気が漂う。床面積は約78㎡で、屋根枠や壁は元からあった木材を生かし、昔ながらの引き戸を採用した。残りの部分は新材を使用したものの、ペイントをアンティーク調にするなど随所にこだわりが垣間見える。

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ダイニングテーブル、ソファーが並ぶフロアは、木製のバスケット、キルトなどのインテリアもアンティーク調でまとめられている。ロフトへ続く階段には遊び心が加えられている。古色を帯びたナンバープレートが飾られ、統一感を保ちながらも軽やかな印象を演出している。

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ベッドの置かれたロフトは天井が高く、ゆったりとくつろげる。

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建物の内外を問わずに、いたるところに椅子やベンチが並んでおり、来客の多さが読み取れる。
木のぬくもりを感じながら、仲間と過ごす週末を想像してみると、とても楽しそうで、温かな気持ちになる。

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この家を手掛けたHERITAGE RESTRATIONSは16年ほど前、自分たちのために古い納屋をベースにして家を建てた。その家を気に入った友人たちから「同じように古い納屋を改築した家を建ててくれないか?」という依頼が来るようになったのだという。

古い納屋が持つ独特の雰囲気はそれぞれ個性豊かで、一つとして同じものがない。各戸の持ち味を保ちつつ、現代的なセンスで蘇らせる。職人冥利に尽きる作業であり、だからこそ、見る者を引き付けてやまないのだろう。

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(文=加藤聖子)
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