築100年の納屋を改装したデザイナー夫婦の、暮らせる仕事場「Built-In Style」

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Via;dwell.com

木目を活かした外観を持つ小さな家は、築100年を超える納屋でした。
この納屋を改装したのは、カルフォルニア州オークランド在住のオットーとニコ。ふたりはストロノフワークショップというデザイン事務所を構える、デザイナーの夫婦です。

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元々は大きな建築事務所に務めていたご夫婦は、独立後の最初の仕事を、彼らの自宅兼、仕事場作りに決めます。
納屋の総面積は約37㎡。建物は老朽化が進んでいたために、2階の床以外は全て改装を施す必要があり、完成までに8ヶ月以上の時間がかかりました。

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この家の住人は、ご夫婦とその子供の3人に+犬が1匹。
一階はリビングと仕事場、キッチンを兼ね備えたスペースで、ソファの奥の木の扉を開けた場所には、トイレとシャワーを設置しています。

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階段を上がるとベッドルームに移動できます。壁面には棚を作り、小さなスペースを有効活用しました。
この棚には、ご夫婦のフォトアルバムと、庭や料理、そして建築の本が納められているそうです。

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2階に上がると見えてくるのは、ベッドの横に備えられた小屋。この小屋はもう一人の住人”オットーとニコの子供”のために作られました。
丸い窓がいくつも付いた小屋は子供のベッドであり、秘密基地でもあります。この子がもう少し大きくなるまでは、良い遊び場になることでしょう。

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新しい子供が生まれることも考えて、彼らはずっとこの家に住むことは考えていないようです。
次の家はどうするの?という質問には、「今度はキッチンを広くしたいな、いまのは少し狭くてね。」という愛嬌のあるコメントが返ってきました。
彼らの次の住まいはどのようなものになるのでしょうか。願わくば、その家が慎ましく、穏やかなものになることを願ってやみません。

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(文=スズキガク)

Via:
stonorovworkshop.com
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