ちょっとお部屋が欲しい時、約200万円から買える家「Cabana concept」
アメリカにある建築会社「Cubicco」は主にプレハブを取り扱っている会社で、サイコロのようなお家を組み合わせてつくる住まいを提供している。「Cubicco」の提供する住まいは、あなたの好みのサイズに合わせてカスタマイズでき、組み合わせてより大きなものもつくることができる。
その中で注目したいのは「Cabana concept」シリーズ。このシリーズの家は、可愛らしい見た目もさることながら、寝泊まりをするための基本的なものが揃い、2〜3日もあれば組み立てが可能なつくりになっている。
Cubiccoは「暮らし」を切り口にエネルギー問題に着目し、環境負荷の少ない住まいづくりを支援しようとしている企業だ。アメリカエネルギー省の関連組織「US EIA(Energy Information Administration)」の報告によると、アメリカの建築業界は、国が生産しているエネルギーの約半分を消費している。さらに、建物の稼働エネルギー(電気・ガスなど)を含めると約75%にも登る。これは世界規模で見ても、増加傾向にある。
この家は、床・壁・屋根に使われる断熱材のすべてが再利用品で、使用している木材もPEFCが承認している森から調達している。PFECはスイスにある、森林に関する認証機関。この他にも、オプションで太陽光パネルや雨水集水システムを用意しており、オフグリッド的な住まい方も可能だ。
様々なサイズで展開しているこのcabanaシリーズだが、一番小さいサイズのものは、17,000ドル(約200万円 2015年9月現在)で手に入る。価格は安いが、ハリケーンや、極端な暑さと寒さ、3mの積雪や地震に耐えることができ、安かろう悪かろうという品ではない。
元々が様々な用途やニーズに対応することを想定して建てられた家なので、上記の画像のように大きなサイズで家を建てることも可能だ。
大きく建てる時にはそれなりのコストもかかってしまうが(例えば、64㎡、2ベッドルームのcabanaは1400万円ほど)、先述したように、小さなものなら約200万円。
このくらいの値段なら、休暇小屋や子ども部屋、ゲスト用のベッドルームや書斎など、別の部屋が必要な時のニーズにも応えられるだろう。
(文=佐藤英太)