6000坪のオーガニック農場に建つ小さな家「Island Farm Retreat」
ニワトリの鳴き声で目覚める朝。大きな窓からは見渡す限りの牧草地が広がっている。朝食は産みたての卵で作ったスクランブルエッグと、焼きたてのパンに手作りジャムと一緒にいただく。こんな特別な朝を迎えることができるタイニーハウスが、アメリカのポートランド市内から車でわずか15分の所にあります。
人口約1000人の小さな町の一角。壮大な敷地に建つこのタイニーハウスは、Airbnbで宿泊することができ、星の数は5つ星の人気スポットで、ポートランドの「隠れ家」的な場所。その魅力は家に隣接した6000坪の牧場にあります。
このオーガニック農場には、果樹園とぶどう畑があり、四季折々の果物が育てられ、羊とニワトリ、うさぎ2羽、アヒル6羽が飼育されています。そして人懐っこい犬のRuby Tuesday君が毎朝「おはよう」とあいさつしに来てくれる、特別なサービスも付いてきます。
外観、木材をベースに錆びついた金属が側面から屋根を覆い、シンプルでモダンな作り。床面積は27m²で、中に入ると外観とは対称的にアンティークカントリー風の家具が配置されていて、落ち着いた雰囲気になっています。
小さなキッチンと、リビングルームとダイニングルームはオープンスペースとなっていて、タイニーハウスということを忘れてしまうような印象です。そして、どこからでも日差しが差し込み、農場の景色を窓から眺めることができます。
Airbnbで宿泊先として貸し出されているこの家。泊まりに来た人たちからは「驚くほどシンプルで小さい空間なのに、充実した時間を過ごせました。」「ブルーベリーを採りに行ったり、鴨の卵をもらったり、他の家では体験できないような思い出ができました。」「家は小さいけど、予想以上に広々していて、読書をして楽しんだり、農場を楽しむことができました。」と、農場にある家ならではのレビューがたくさん集まっています。
晴天の日にはデッキに出て椅子に腰掛け、澄み切った空気に包まれて過ごす。大自然に浸り動物達に囲まれ、ついつい「ぼーっとする」予定を作りたくなくなってしまう。そんな家に、あなたも泊まりに行ってみては?
(文= Naoko Jokoji)