白い壁には○○な秘密が! 子供が喜ぶプレイハウス in オランダ「Anansi Playground Building」

Via: archdaily.com
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「この設計士、きっと子供が好きなんだろうな!」と感じられる建物がオランダの中部の街ユトレヒトにある。それは子供用の室内プレイエリアで、一見、白を基調としたシンプルな外装。でも近づいてよく見てみると……。

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そう、壁面いっぱいに絵がカービングされているのだ。建築会社が別途デザイン事務所に依頼し、世界中に伝わる伝説の生き物やおとぎ話をモチーフにしたキャラクターを描いたというから手が込んでいる。

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でも特徴的なのは外壁だけではない。内装も、子供が思わず遊びたくなる仕掛けが隠されている。

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先に建物の構造を説明すると、中は大きく3つのエリアに分かれている。中央のホールと、左右のプレイエリア。もちろん3か所は通路で繋がっているので、エリア間の行き来も自由だ。

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中央ホールは、両側を全面ガラスにしており、外から直接ここに入って来られる。床や壁はもちろん、天井まで子供らしいポップなカラーリングだけれど、大きな窓から外の様子がうかがえるので時間の感覚や季節感をキープできる。床に置いてあるブロックは、椅子にしてもいいし、大きな積み木として遊んでもOK。

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両サイドの部屋のひとつ目は、白を基調とするすっきりとした部屋。でも壁に仕掛けがあって、子供たちはカラフルな図形パターンを壁に自由に貼ってはがして遊ぶことができる。好きなカタチを作ることで、自然に図形の勉強もできそうだ。部屋が丸ごとエデュケーショントイのよう。そして先ほどの中央ホール同様、全面のガラス窓から中に入って来られる。

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もうひとつの部屋は、オレンジと黒のチェック模様。でもただの模様ではなく、黒く見える部分は黒板になっている。チョークを使って、好きなだけ壁に落書きできる夢の部屋なのだ。そしてもちろん、この部屋も外から直接出入りできる。
周囲の環境から悪目立ちしない外観、でも遊びゴコロ満載なプレイハウス。数十年前に子供だった身としては、自分の街にこんな場所が欲しかった!設計士も、きっと同じ気持ちでデザインしたのではないだろうか。

(文=倉田直子)

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