12個のコンテナを使用した開放的なセカンドハウス「12 Container House」
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コンテナハウスというと、貨物用のコンテナを改装した小さな建物を想像する人も多いのではないだろうか。だがこの建物は今までのコンテナハウスとは少し違う。12個のコンテナを使った、広々とした開放的な別荘を紹介しよう。
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「12 Container House」は建築家のAdam Kalkinが設計した。ロンドンの建築学校を卒業した後、博物館で働いていた彼は、Quik HouseやKalkin houseなど、コンテナを使った洗練された美しいデザインの建築を手掛けてきた。
彼の建築の特徴は、「1つのコンテナ=1つの家」というアイデアにとらわれない柔軟な発想にある。12 Container Houseも、いくつものコンテナを組み合わせ、骨組みの一部として使うという斬新な手法を採用している。
コンテナを骨組みの一部として使うとは、どういった方法なのだろうか。下の間取り図を見てほしい。1から6までの番号が振られた長方形の箱がコンテナだ。このように、1階部分には、T字型に3つずつ配置された6つのコンテナが使われている。
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この上に、さらに2階部分を作るコンテナが同じように乗せられる。こうすることで、コンテナを骨組みとして使っているのだ。このコンテナの骨組みは、家全体を包むガラスを支えている。
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まるで車のガレージのように開く、大きく開放的な窓。前面がガラス張りの開放的な別荘はこうして設計された。
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室内は、約370㎡と広く、家族や友人が夏の間集まってゆったりとすごすのに十分な広さを確保することができた。客人を招いても困らないよう、3つのベットルームは広々としたリビングルームを挟んで離れ離れに配置され、それぞれにバスルームも完備。本好きなら一度は夢見るライブラリーや、仕事用のワークスペース、ウォークインクローゼットまで揃っている。
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オーナーのAdriance夫妻はこう語る。
「本当に夢のような別荘ができたよ。私たち家族はこの別荘に集まるのをとっても楽しみにしているんだ。朝、窓を大きく開けて外の空気を吸い込むのはとても気持ちが良くて、最高の気分さ。」
この家の建設費は、1坪あたり約50万円だという。別荘というセカンドハウスにこそ、工期や建設費を抑えることができるコンテナハウスが適しているという考え方。1つのコンテナを1つの家と捉えない柔軟な発想は、私たちのセカンドハウスへの夢も少し身近で自由なものにしてくれるかもしれない。