貨物列車のように連なった荒野のコンテナハウス「CINCO CAMP」

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「家の中にいても、一人になる場所がない」「たまには家族や同棲中の恋人と離れて、自分ひとりの空間が欲しい……」それなら、こんな家はどうだろう?

5つの小さな小屋が連なったデザインが特徴的な家。これは都会に住むある男性のために、テキサス州に作られた別荘だ。彼の仕事は出版物のコンサルタント。毎日クライアントやデザイナーとの打ち合わせで慌ただしい毎日を過ごす。そんな彼が、設計事務所Rhotenberry Wellen Architectに依頼したのは、周囲の環境になじみ、設置が簡単で、週末に一人の時間を確保することができる別荘だった。

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5つの小屋は、船用の輸送コンテナで作られており、それぞれ独立した空間を創りだしている。

小屋は、左から順に、居間、寝室、もう一つの寝室、キッチンと食堂、そして貯蔵庫、といったようにそれぞれの役割が与えられている。最後の部屋には、インターネット用の通信機器も設置されている。小屋同士は、小さなデッキと鉄の板でつながっており、隣の小屋へと簡単に移動できる仕組みになっている。一つ一つの小屋は縦約2.4m、横約6m、建物の総面積は約74.4㎡で、コンテナを使っているため、設置や撤去も簡単だ。

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「ここに来ると、現実に戻るんだ。なにが現実なのか、という話だけれどね」

都会の喧騒から離れ、環境に配慮した設置も撤去も簡単な別荘が欲しい、という彼の希望は見事にかなえられた。彼にとって、現実の世界は自然と融合するこの別荘で、週末一人になれる時間なのかもしれない。

夕方になると、目を見張るような夕日や、遠くを走る機関車を見ながら過ごす。贅沢な時間を過ごした後、また彼は都会の生活に戻っていく。

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