10週間で完成!デザイン性にも優れた、広々コンテナハウス「Quick House」
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「Quick House」その名の通り「早い家」。これは、コンテナを使った住宅用キットの名称だ。以前、コンテナを12個も組み合わせた、開放的で斬新な発想の別荘を紹介したが、この別荘を設計したコンテナ使いの達人であるAdam Kalkinの新しいラインナップを紹介したい。
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家を建て替える場合、工期は家選びの重要なポイントになる。建て替えの間に、仮の住居の賃貸費用が発生してしまうからだ。そうでなくても、一日も早く、新しい家に住みたいと思うのはごく当たり前のことだろう。早いに越したことはない!
そんな思いに、「コンテナ」を使って応えたのが、このQuick Houseだ。顧客がQuick Houseをオーダーしてから、現場に「Quick Houseキット」が到着するまでの期間は10週間以内。アメリカ国内なら、どこにでもこの時間内に配送が可能だと言う。この間、顧客は建物の建設許可などの手続きと基礎部分の構築を進めておけば、約2か月で新しい家が建つことになる。
気になるのは内部のデザインや間取りだろう。1階部分の基本的な間取りは、リビング+キッチンに、ダイニング、バスルーム、トイレ、パントリーという構造になっている。2階には、3つのベットルームに、子ども部屋、バスルーム、クローゼット、2階専用のラウンジスペースといった具合に、充実した間取りだ。建物の面積は、約186㎡にもなる。
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コンテナハウスなのに、なぜこんなに広々としているのだろう?その秘密は、Adam Kalkin の自由なコンテナ使いにある。Quick House は6つのコンテナを組み合わせてできあがる。通常、コンテナハウスというと1つのコンテナ=1フロア、あるいは1つの家、という発想のものが多かったが、Quick Houseはコンテナを骨組みに使うという新しい発想で、住空間に広がりを持たせることができ、高いデザイン性を実現することに成功したのだ。
2つのQuick Houseをつなげた例もある。土地の斜面をうまく利用し、建物の2階と2階をつなぐことで、1つの家に仕上げたのがこちらの建物だ。
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建物と建物の間を中庭として利用することで、一体感も生まれている。
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内部のデザインも美しい。開放感を演出しているのがガラス張りの大きなスライドドアだが、このドアは基本プランの中に含まれているという。
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Quick Houseの費用は、約2000万円。この費用には、輸送費用が含まれず、アメリカ国内の場合、建設場所によって35万円~130万円の輸送費用が掛かるという。
広い土地さえあれば……と思わずにはいられないが、10週間で手に入るスタイリッシュなコンテナ住宅は、新しい住まい方のヒントになってくれそうだ。