幸せがいっぱい詰まった「イタリアごはん」の美味しさの秘密とは!? by KitchHike
パスタの種類はなんと100種類以上!
世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人(COOK)と食べる人(HIKER)をマッチングするWebサービス、KitchHikeです! 旅先で現地の人を訪ねて、世界中の食卓を実際に取材してきた模様を臨場感たっぷりにお届けいたします。
第11回目の舞台は南イタリアです!
南イタリアは、年間を通して過ごしやすい気候。酪農や農業が盛んです。 中枢都市であるナポリ周辺では、オリーブオイルやトマト、レモンをふんだんに使った料理が楽しめます。特に世界遺産のアマルフィは、レモンの産地で有名!その品質は世界でも有数と言われています。
イタリアの歴史を紐解いていくと、実に多様な食文化があることに気付きます。パスタやピザを思い浮かべがちですが、地域ごとに異なる料理や食習慣が存在しているのです。 北部はゲルマン系民族、南部はギリシャ系民族の影響が大きいとされています。
各地に点在する街ごとに伝統料理があり、なんとパスタはイタリア全土で100種類以上もあるとのこと!できるなら、すべて食べてみたいですね!
食習慣を大きく分けると、北イタリアでは米とバターを食べることが多く、南イタリアではパスタやピザが好まれています。
さて今回、取材におじゃましたのは少しマニアックな南西イタリアの街、アルベロベッロ!「トゥルッリ」と呼ばれる歴史的な家屋が立ち並ぶ街。その街並みが美しく、世界遺産にも登録されています。
平たい石を積み重ねた円錐形の屋根と白い壁。16世紀から17世紀にかけて周辺地域を開墾するために集められた農民によって造られたとのこと。そんな伝統的な家が、なんと今でも1,500軒以上存在しています。しかも実際に人が住んでいるから驚きですね。
料理はとにかく丁寧に
そんなファンタジーな景観の街に住むフランチェスコさん。
そのユニークなキャラクターにほだされます。優しそうな見た目とは裏腹に、料理へのこだわりはとても強く、フォカッチャやパスタもすべて手作り。今回つくっていただいたパスタは、まるで小さな貝殻のような形をした「コンキリエ」。粉から丁寧に捏ね上げて発酵させて仕上げます。
ポモ・ドーロも、オーガニックトマトを一つ一つ小さく切ってはすりつぶし、少しずつ少しずつソースに。
こちらは、鶏肉のオレガノオーブン焼きです。どれも、本当に丁寧に素材を扱い、一皿一皿が幸せいっぱいのお料理として出来上がっていきます。
食への情熱ある姿勢がとても素敵!こんな素敵な南イタリアの家庭料理を、毎日食べられたら最高ですね!
Buon appetito! (たくさん召し上がれ!) 幸せでおいしい体験をさせてくれたフランチェスコさんに感謝です!
実際に食べてみた感想
おいしいだけじゃない、体も喜ぶ新鮮な素材を感じられる逸品だらけ!トマトを丁寧に濾したポモドーロ、粉から手作りのニョッキ、搾りたてのオリーブオイルを使ったフォカッチャ。どれもおいしいだけではなく、思わず背筋が伸びるシャキッとした味わい。フランチェスコさんがこだわるオーガニックな素材もさながら、素材同士のマリアージュも完璧でした。デザートにいただいた小さな青林檎とラフランスも、これまた新鮮!少し齧りつくだけで滴り落ちるジューシーな果汁。食べるほどに体が洗われていく不思議な感覚が病みつきになりそうです。料理は、おいしさだけではなくて、体や健康への影響もあわせて期待したいものですね。“You are what you ate.(あなたは、あなたの食べたもの、そのものである)”ということわざを思い出しました。