科学好き、集まれ！宇宙船のような「Mid America Science Museum」
スターウォーズに出てくるロボットか、はたまたスタートレックの宇宙船か。
アメリカ、ホットスプリングス市の森の中にぽつりと佇むサイエンスミュージアムは、何も知らない者が見ればあっと驚く奇妙な様相だ。地面から何本も突き出た脚に、奇妙な羽根型の屋根、ベロンと舌のように突き出たバルコニー。世界中にツリーハウスは数あれど、ここまで奇妙奇天烈なものも珍しい。
もともとは1979年に設立され、近年立て替えられたこのサイエンスミュージアム。特別な見た目には特別な意図がある。
テーマは、「参加できること、体験できること」。
既存の自然や建物の構造を生かしながら、来館者が冒険するように科学の面白さを味わえるようにデザインされている。例えば、ツリーハウスに渡るために本館から伸びる架け橋には、常に霧が舞うようにしかけられている。突き出したバルコニーからは森を見渡すことができ、バードウォッチなどにも最適。さらに進めば、床の代わりに円状に張られたネットが出現。透けて地面が見えるため高所恐怖症の人にはたまらないが、子どもたちには人気のようだ。
楽しいだけでなく、学ぶこともできるツリーハウス。ヘンテコな見た目の建物は、これだから楽しい。
