第6回:「島で、暮らそう」って島に移住しないで言う理由|I LOVE 島男子♡
こんにちは、SUKI→JAPANの狩野です。
都内から鎌倉に引っ越しをしてちょうど1年が経ちました。娘も生後半年を過ぎ落ち着いてきたので、6月17日に島暮らし情報をメインとしたオンラインラウンジをオープンしました。
リアルな島暮らし情報を手に入れる方法
都市型のライフスタイルにそろそろお別れしてもいいかな、と思っている人たちは明らかに増えていると感じます。初めての島コンツアーを五島列島で企画してから3年ほどが経ちます。ツアーをきっかけに五島列島に移住した女子もいますが、最終的に他の島や地域に移住した参加者が予想以上にいることを知りました。そして未だに移住先を探すべく様々な島コンツアーに参加している女子がいることも。
移住希望者向けの相談会や交流型イベントは各地域で開催されていますが、離島となると急に数が限られてしまうのが現状です。また、島と一言で言っても日本に有人島だけで400以上あり、全てをまわって検討することは不可能。自分に合った島に出会うのはまさに運と縁頼みです。
そこで、全国の島暮らしに関する良いところ、大変なところ、なんでもリアルなはなしが聞けるコミュニティラウンジ「島で、暮らそう」をDMM.comでオープンしました。移住の検討に役立つよう各島の生活情報(インフラ、学校や病院情報など)、仕事や物件の情報もまとめて発信していきます。
同時に、今まで島を巡ってきた中で出会った、未だに出会いがなく悩んでいるという島男子たちの近況も気になっていました。年に数回の島コンや街コンに賭ける、というのはあまりにも確率が低いですよね……。このラウンジは出会いの場としても使えないかと思っており、会員制サービスというのを利用して絶賛彼女・彼氏募集中の島の人のプロファイルを公開していければと思っています。
島暮らしや島旅行に興味がある人々と全国の離島に住む人々とがつながり、出会いや発見、移住のチャンスが少しでも増えれば良いなと思っています。
このラウンジは全国の離島に住むサポーターの方に協力してもらって運営していきますので、協力いただける島の方も絶賛募集中です。
鎌倉での暮らしに、島の人々が与えてくれた影響
オンラインラウンジをやろうと思ったきっかけは、自分が現在鎌倉に住んでいるからということもありました。現地ではなく、島外にいるからできることを考えた時に、特定の島に住んでいないからこそ複数の島の情報を、外の人にとって分かりやすくまとめることができるかもしれないと思ったのです。
どうして、鎌倉に住みながらも島での活動に力を注ぐのか。それは、現在の私の暮らし方に、五島列島をはじめとする島で出会った人々が影響を与えてくれたからかもしれません。
私が東京に住んでいた時は、終電気にせずに生活できることが前提。利便性第一で住む場所を決めていました。
今住んでいる鎌倉の家は海から徒歩5分だけれど、駅からだと25分。昔ながらの魚屋や酒屋は近所にあってもコンビニはありません。以前から考えるととんでもなく不便な環境です。
離島に通い始めてから、所謂「利便性」という言葉が自分のライフスタイルを狭めていることに気づきました。考えようによっては、魚や野菜をおすそ分けしてもらえたり、ちょっとの間近所の人に子どもを預けられたり、財布を忘れてもツケで買い物できるような生活って、とても、便利かもしれません。
休日にショッピングモールで消耗しなくても、近所の海や山で一日中遊ぶことができたり、並ばなくても美味しいパンが近所で買えたり。鎌倉の場合は観光地なので平日ランチをするだけでも一苦労という不便さはありますが……。
当たり前だけれど、いろいろな暮らし方があって、選ぼうと思えば誰でも選ぶことはできるのですね。結果的に私は鎌倉で暮らすことになったのですが、島で暮らす人たちに出会ったことで、「どこでどのように暮らすか」ということを自分ごととしてリアルに捉えられるようになった気がします。
島で知った、地域と関わる面白さ
島で知った地域と関わることの面白さを今住んでいるところでも感じたいと思い、鎌倉でも少しずつ活動をし始めています。
先日は、鎌倉で5回目となる本のイベント「鎌倉ブックカーニバル」のお手伝いをしてきました。年に1回、鎌倉市内の公民館や古民家、図書館などを主な会場に一箱古本市や読み聞かせ、トークショウなどが行われて本好きの老若男女楽しめる企画です。
このイベント、鎌倉でbooks mobloという古書店を営んでいる荘田さんが代表を務める実行委員会が主催しておりスタッフは全員ボランティア。毎年新規募集をおり、気軽に参加できます。
荘田さんは5年前に脱サラをして本屋を始めるために都内から鎌倉に移住したそう。知り合いがいない状態で引っ越し、地元のイベントをボランティアで手伝う事で少しずつ人脈を築いていった。今では自分が代表となって多くの人に開かれたイベントを運営しており、そのおかげで私のような新参者も気軽に地域に関わることができています。
島に暮らす人たちと様々なプロジェクトを通じて関わるようになって、「自分ができることを通じて地域や人と関わる」というスタイルが自然と身についてきた気がします。数年前まで自分のキャリアや楽しみのことばかり考えていたのですが……。大好きな島や鎌倉と関わりながら、自分ができることをする。いろいろ模索しながらやってみようと思います。