いい歳の重ね方・鳴沢村・720万円・平屋
築年数の経った別荘は玉石混交の世界。もちろん、中にはいい歳の重ね方をして、新築以上に輝く別荘だってある。
エリア:山梨県南都留郡鳴沢村字富士山 価格:720万円
建物面積:14.7坪 敷地面積:126.44坪坪
間取り:2LDK
築古だけど程度良し
今日ご紹介するのは山梨県鳴沢村に位置する79年築のビンテージ別荘だ。1979年…(脳内セピア色)。今スペックだけで「ナシだな」と思った人がいるならば、もう少しだけ読む手を止めないで欲しい。
建ってから2、30年経つと、家や別荘は住む人に愛されてきたかどうかが劣化から露見してしまう。市松模様のフロアー、水回りのパターン模様…。昭和の実家的ディテールは散見されるが、こちらの別荘は築年数を考えるとかなり良い状態を保っているように思う。
飴色に日焼けした山小屋風LDK
家のまん中はLDKになっており、ベース形のハイサイドライトで採光も良好だ。部屋を満たす柔らかな日差しは年月を経て壁の無垢板を飴色に染め、新建材にはない味わいを醸し出している。
○RUCKあたりの世界観が好きな人にはこの部屋の雰囲気は多分ツボだろう。北欧のカップボードやダイニングテーブルなど、建物と年代の近いビンテージを配した北欧レトロな部屋作り、LDKの両側に和室があることから民芸の雑貨もOKと、インテリア的ストライクゾーンの広さは中古ならではだ。
このように部屋の雰囲気は申し分ないのだが、11畳のLDKでは大勢だと少し狭く感じるかもしれない。そんな時はウッドデッキに屋外用のテーブルを置き、ピクニック感覚で食事や飲みを楽しむことをおすすめする。人数に合わせて大きなハコを求めるのではなく、置かれた条件でどう快適に過ごすかを考えるのは楽しい。
お庭広々、追加で小屋を建てても
敷地が400㎡以上あり、建物が北側に寄っているためデッキに面する庭はかなり広く感じる。庭が広いとメンテナンスも大変そうだが、フリスビーで走り回れる程に刈り込まれた見晴らしのいい庭では、その心配も当面必要なさそうだ。
広々した庭をさらに楽しむためにデッキを拡張してもいいし、割石タイルで小路を作り、バーベキュー用のガゼボをDIYするのもいい。建物本体のリフォームはあまり必要なさそうだから、残った予算を庭に振り分けて新たに小屋を置くのも一考。
ゴルフ仲間や釣り仲間、いつもの遊び仲間たち、あるいは夫婦・家族水入らずで。富士山や河口湖にほど近いこの場所に、遊びの拠点を構えるならお勧めしたい物件だ。
首都圏から片道90分のイージーアクセスが魅力的な富士桜高原別荘地。都会の刺激も、田舎の自然も、どちらも諦めたくない欲張りな貴方にお勧めしたい。