閉鎖された鉱山のミュージアムをリノベーション「Peter zumthor's zinc mine museum」
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一見何の違和感もないこの木々が生い茂る様子を撮影したこの写真。周りと同化してしまっているが、よく見ると何か高床式の建物が見える。
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この写真の舞台であるノルウェーのアルマンガニューバ亜鉛鉱山は、1882〜1898年までの間で1万2000トンもの鉱石を生みだした鉱山だった。しかし、亜鉛価格の変動により鉱山は閉鎖。スイスの建築家ピーター・ズンドーはその山道にあった古びれた亜鉛鉱ミュージアムをリノベーションした。
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「鉱山仕事の退屈さや日々過酷な労働を強いられる労働者をモチーフにした」と彼は言う。元の構造をなるべく活かしながら、ミュージアム本体を合わせ、カフェ、洗面所、駐車場を作った。このゴツゴツとした岩壁にグリッド上の木材に支えられてニョキッと生えているのがカフェとミュージアムだ。
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構成要素はシンプルでシンプルな黒い箱、そしてそれを支える木材と波上の亜鉛の屋根だ。暗くモダンな壁に使われているベニア板は元のフレームに取り付けられ、ラミネート加工された木材の土台には防腐剤でもあるクレオソートを塗った。
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地域の若返りは非常に現代的なテーマであるが、その一端は建築家のセンスに委ねられているのかもしれない。