ロンドンでは毎年6月の初旬頃、独創的なサマーハウスが一時的に出現する。サーペンティンギャラリーという場所に、毎年インスタレーションとしてサマーハウスが作られるのだ。2016年にこのイベントに協力したのが、ロンドンの不動産会社のThe Modern House。デザイン重視の家を売り出す会社として知られており、今回は4つの美しいサマーハウスを出展した。

天井がくねくねと曲がったサマーハウスは、ベニア板で作られているとは思えないくらい曲線の美しさがでている。しかし、一度この複雑な形の中に座れば、非常にリラックスできるのだそうだ。

何百もの曲がった白い木材が中心の金属のテーブルを囲んでいるサマーハウスは、居心地のよい空間を目指して作られた。家具と建物の境目にあるものを表現したそうだ。

キャロライン女王の寺院からインスピレーションを受け、抽象的なひっくり返ったような建築物も印象的だ。まるでレゴブロックを取り外して作られたかのような印象を受ける。

円を基本単位して、金属フレームの正方形を積み重ねたような建築物も登場。都市の発展に必要なのは土地ではなくこのような小さなモジュールの集まりであり、この作品はそれを示したものとなっている。

残念ながら、これらのインスタレーションは10月の初旬に取り壊されてしまった。もちろんこれらは「住む」という代物ではないですが、今後の建築にインスピレーションを与えるキッカケとなるでしょう。

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