環境にやさしいホリデーハウス。理にかなったシンプルな木の家
アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスから少し離れた田舎の森の中に、家族4人で週末に住むホリデーハウスが建てられた。
広さは174スクエアメートルほど。エスタディオ・バラッチャによって建てられたこの家の素材は、基本的にその土地で取れた木を使用。そのため、輸送の必要がなく、総建築期間は5カ月と早く建てることができたうえに、コストも安くなったという。そして、何より周りの環境にもやさしい。
室内からの延長線上で外まで繋がっているような印象を受けるが、それもそのはず。建物の素材は外壁、中壁、床、デッキまで全て木でできている。デッキの上は木の屋根が格子状に作ってあり、自然と影ができる工夫も。そのおかげで暑い昼間でも涼しく過ごすことができる。
ノコギリ状の屋根の上では植物も栽培できる。谷になっている部分に野菜を植えて育てる、という使い方を提案しているのだ。
ちなみにこの家、ブエノスアイレスを中心に起こっている家と環境を見つめ直す運動「ハウシングホビタット」の一環で建てられたそうだ。余計な装飾などはなく作りはシンプルそのもの、それだけに人の暮らしに即した家と言えるだろう。ここで過ごす生活を、誰もがリアルに想像できるのではないだろうか。
