ポートランド発の新世代ワイナリー直営。旅するワインテイスティングトラック

これを読んでいるあなたにとって、ワインというお酒はどんなイメージでしょうか?ディナーでフレンチを食べながら、ワイングラス片手に小指を立てて飲むもの?それとも、生産された年代や料理との相性を考えながら飲むもの……?
今、ポートランドからそんなワインのイメージを覆す新しいワインの飲み方の提案が始まっています。それはともするとコーヒー業界で言う「サードウェーブ」のような新たな潮流になるかもしれません。今回はそんな新しい挑戦をしているポートランドのワイナリーをご紹介します。

「僕たちはカリフォルニアのワイン生産者でもないし、フランスのワイン生産者でもない。でもだからこそいいんだよ」と気さくな物言いで語るのは、ポートランドのワイナリー「Union Wine Co.」のオーナーであり、ワインメーカーでもあるRyuan Harmsさん。彼は2001年にオレゴンに移住し、いくつかの大きなワイナリーで働いた後、2005年にはポートランドで彼のワインの醸造所をスタートしました。
彼が自分でワイナリーを始めたのは、ワインの質を落とさずに親しみやすく買いやすいものにすることで、ワインの良さを気軽に家族や友人とシェアできるようにしたいという思いがあったからだそうです。
今、彼は自分のワインを彼の好みのスタイルにさらに近づけるため、Harmsさんはクラフトワインをビールのように親しみやすい飲み物にしようと試行錯誤しています。そのために彼は、Union Wine Co.というワイナリーのあり方とパッケージに関してさまざまなチャレンジをしてるのだとか。
その試みの一つが、昨年からスタートした移動式のワインテイスティングトラック。彼らは1972年製の古い銀色のシトロエンのバンを、木のカウンターを備えた移動式のワイン試飲トラックとして生まれ変わらせました。
via: unionwinecompany.com
このトラックはパーティーや結婚式などのイベントに出張することも可能。こんなおしゃれなトラックのカウンターでワインのテイスティングができたら、誰だって気分があがっちゃいますよね!
via: yelp.com
ちなみに彼らが社名に「Union」という名前を選んだのは、彼らが愛するオレゴンの精神や多様性・個性を大切にしつつそれを誇りにしたい、という想いが込められているから。Union Wine Co.は地域を愛する気持ちが産んだワイナリーとも言えます。
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