#56 薬膳鍋をつくりましたよ@お食事会議 |YADOKARI✕公社二宮団地

こんにちは、国際中医薬膳師の長岡桃白です。

団地のコミュナルダイニングでは、どなたでも参加できる「お食事会議」が毎月第4土曜日に開催されています。

団地をはじめ、二宮や近くのエリアにお住まいの方たちと、ゆるゆるとお食事をいただきながら、団地や二宮のこれからについて話したり、食べたり、飲んだり、飲んだり、飲んだり…と、とてもなごやかで楽しい集いなのです。

先日、わたしがトライした「葛の根を掘って葛粉をつくりたい」プロジェクトも、ここで生まれたのですよ!

基本的には、なにか食べるものを1品と自分の飲み物を持参することになっているのですが、今月は、どこからともなく「薬膳鍋が食べたいですねー」という声が聞こえてきましたので、ここは薬膳師らしさを発揮して、先日の葛掘りのご恩返しをしようかなと思った次第です。

折しも関東は寒波襲来、最低気温は連日の氷点下。
こんなときは、冷え切ったからだを温めるものと、あとは、乾燥対策として「肺」を潤す食材も召し上がっていただきたいところですね。

ということで、今回は、この2種類のお鍋をつくることにしました。

「からだをあたためる赤の薬膳鍋」
「肺とお肌を潤わせる白の薬膳鍋」

「からだをあたためる赤の薬膳鍋」につかった食材はこちら↓

羊肉はからだを温めるので、この時期にはぴったりですね。エビとにらの組み合わせは、とくに腰から下を温めます。

ところで、体を温めるのはともかく「肺ってどうやったら潤うの?」って思いますよね?

薬膳の考え方のベースとなる中医学では、食材には「特定の臓腑に作用」したり、「冷やしたり温めたり」「潤わせたり乾燥させたり」「補ったり排出したり」「昇らせたり降ろしたり」というような働きがあると考えています。

空気の乾燥する秋から冬は、とくに「肺」に作用して「潤い」を補う食材を多く摂りたいですね、ということで「肺とお肌を潤わせる白の薬膳鍋」の具材にはこちらを選びました↓


中医学では肺とお肌はつながっていると考えるので、肺が潤えばおのずと肌も潤うのです!

全国の女性のみなさん、朗報ではありませんか!

とくに白きくらげの潤い力はすごいんですよ。なじみの少ない食材ですが、見つけたらもりもり食べてくださいね。

ベースとなるスープのレシピは、次回にご紹介しますね。

(2018年2月5日記事掲載)