#68 春の薬草「よもぎ」を摘みに |YADOKARI✕公社二宮団地
こんにちは、国際中医薬膳師の長岡桃白です。
みなさんは、いつの季節がいちばん好きですか?
わたしは、春が好きです。
あたたかな陽光を待ちかねていたようにたくさんの花が咲いて、お散歩がとても楽しいですね。
先日二宮に行ったときには、まだ桜は六分咲きでしたが、この記事が更新される頃には、きっと満開を迎えていることでしょう。
先日、チョウハシさんが団地周辺で「つくし」や「のびる」や「よもぎ」を摘んでらしたので、わたしもさっそく薬草採取に行ってきました。
春の薬草といえば、よもぎ。よもぎは「艾葉(がいよう)」という生薬で、気血を巡らせる作用があります。冬の間、停滞していたからだや気持ちの動きをスムーズにしてくれますから、いまの季節にちょうどよいですね。
ほかにも下腹部の痛みや不正出血、生理痛などにも効果があります。皮膚の湿疹やかゆみを止める作用もあるので、干して入浴剤にするのもおすすめですよ。
ということで、まずはお隣の棟の脇の斜面へ。
ありましたありました。
もこもことよもぎが群生しています。
よもぎはどこにでも自生する強い野草ですが、やはりアスファルトの道端に生えているものは車の排気ガスなどの汚れが気になります。斜面はワンちゃんのお散歩コースにもなりにくいですから安心です。
贅沢に、やわらかな若芽だけを摘みました。
もうこの段階でいい香りがしておいしいそう! 若芽のほうがアクが少ないんですよ。
その夜は、さっそく天ぷらにして食べました。
よもぎの薬効を最大限に体内に取り込むには、天ぷら調理がもっともよいと言われます。少量の油で薬効成分がとけだしやすくなるのだとか。
お部屋から1、2分のところに薬草があるなんて、豊かですてきですね。
薬草摘み、思ったよりも健康的でものすごく楽しいのでおすすめです。
(2018年3月31日記事公開)