材料はすべて拾ってきた!? 自分好みのモバイルハウス「The Truck Cabin」

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ここアメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.の広い荒野を走り抜けるのは、非常に独特なデザインとフォルムをしたモバイルハウス。

制作したのはJacob Witzling(ジェイコブ・ウィッツリング)、小学校の先生だ。教師のかたわら森のキャビンビルダーとしての顔も持つ彼は、昔から映画や本などのファンタジー作品が好きで、そこからインスピレーションを得て、森の中のキャビンを制作していた。

キャビン群は多少「他の誰かのため」という気持ちもあったが、今回のモバイルハウスについては完全に「自分たちのため」に作ったそうだ。

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もともとの車体は1979年生産のFord(フォード) F-250のピックアップ。高い車高と大きなボンネットがいかにもビンテージのアメ車らしい。

このモバイルハウスのベースの面積は3.7平方メートルで、ロフトが約1.9平方メートルとなる。独特な形の屋根は、非常に細かく木の断片が貼り付けられており、まるで魚の鱗のようだ。側面や屋根、室内の全ての壁、装飾含めて、使用している木材は全て拾ってきたもの。

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魚か竜をデフォルメしたようなこの形は、デザイン上の好みもあるが 実は板の角度まで綿密に考えられているのだ。

新幹線などを思い描くとわかりやすいかもしれない。進行方向に、空気抵抗を受けずに風を切って進んでいくことができように、空気力学を考えてこのデザインに決定した。このシェイプのおかげで、これだけ大掛かりなものが上に乗っていても、高速道路で難なく走り抜けることができる。

モバイルハウスの中をみてみよう。

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まず目に飛び込んでくるのは、端材を瓦のように綺麗に貼り付けた壁や天井。板と板の継ぎ目に小さな装飾用ライトをつけているところなど遊び心が感じられる。カラフルなクッションが敷き詰められた座り心地の良さそうなベンチも、パッチワークのように端材を再利用。
簡単な食事を作るためのコンロも取り付けられたキッチン。

運転席と、後ろのキャビンとのコミュニケーションが持てるように小窓がついている。

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寝室になっているロフトは、カップルが一緒にくっついて寝るのに最適なスペース。時には、寝そべって本を読んだりするのにも最適な空間となっている。

キッチン&居間、寝室のそれぞれに天窓がついており、しっかりと室内に日光を取り入れることができるので、室内は明るく暖かい。大自然の景色や、満天の星空を眺めながら眠りにつくことができる。

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ビンテージのアメ車に、自分で作った独特の形のキャビンを乗せて、愛する彼女と西海岸を走る。男子なら一度は夢見たことがあるのではないだろうか。

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独創的で、現実離れしたデザインのキャビンを後ろに乗せたなら、まるでゲームや映画の世界を冒険しているような感覚に陥りそうだ。

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森の中のスモールハウスもいいけれど、アクティブなミニマリストにとって、自分好みに手作りしたモバイルハウスで、自由に大自然の中を走り回るのも冒険心をくすぐられるのではないだろうか?

夢を乗せたモバイルハウスもこれからの選択肢に加えてみてはいかがだろう。

 

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