二拠点居住と夏の家
ひとつの場所に家族とともに住まい、ひとつの場所から会社へ通い、遊びに出かけ、帰ってくる。多くのひとにとって、住む場所はたったひとつです。
私たちは、日々の疲れを癒やすため、年に何回かは遠方へ出かけ、ホテルや旅館で過ごします。しかし、よほど泊まり慣れた場所ならともかく、ゆっくり過ごせるようになるまでには、とてもたくさんの時間がかかるものです。短期間の滞在であれば、慣れたころにはチェックアウト。帰宅後、わずかな思い出とともに残ったのは移動疲れだった、というのはよくある話です。
繰り返しになりますが、私たちのほとんどは、「慣れた場所=家」をひとつしか持っていません。家がひとつ、ということは当然、暮らしかたもひとつだけ。ひとつの暮らしかたに疲れたとき、気晴らしするための「もうひとつの場所」を持ち合わせら、暮らしはどのように変化するのでしょうか。
今回は、暮らしの拠点をもうひとつ持つこと、いわゆる「二拠点居住」のお話です。