うっそうと生い茂った木々の中に、スモールハウスから明かりが漏れてる。ここは、ポーランドのMazovia ( マゾビア )という町の近くにあるWarsaw ( ワルサウ )という場所から50kmほど離れた場所。このスモールハウスの製作者は、Bartłomiej Kraciukand ( バートウォミー・クラシカンド )とMarta Puchalska-Kraciuk ( マルタ・プチャルスカ・クラシウク ) というポーランド人のカップルだ。
このキャビンの名前は「The Bookworm Cabin ( ザ・ブックウォーム・キャビン ) 」。日本語に訳せば「本の虫のためのキャビン」としてもいいだろうか。その名の通り、このキャビンは本に没頭できるような工夫と環境が整っていると言える。
4,057平方メートルほどの小さなキャビンの素材に主にマツの木を使用しているので、周りの森の木々に囲まれても、全く違和感なく自然の中に溶け込んでいる。
玄関のある建物のファサードは、木のフレーム以外ほぼ全てガラス張りで見通しが良く、明かりがついていると中の様子がよく見える。
これは客足を伸ばすために、飲食店などでよく採用されるデザインだが、一般的に普通の家では、プライバシーの面から避けられがちなデザイン。しかし、ここは人里離れた森の中なので、外の通行人から中を覗かれてしまうなどの問題もないので、スタイリッシュな外観と、採光を確保する目的でこのようなデザインを楽しむことができる。
室内を見てみても、その快適な生活ぶりがわかる。
高さ4.8メートルほどもある大きなガラス窓のおかげで、周りの森の景色が家の内と一体にみえ、その自然と共に生きているということを実感しながら生活することができる。
また、大きなガラス窓から室内へと自然光をふんだんに取り入れることができるので、森の中でも日中の部屋の中が明るい。
ポーランドの冬は寒さが厳しいが、この窓のおかげで、昼は自然光で室内を暖めることができる。寒さが厳しいときは、スタイリッシュな薪暖炉が、室内中を暖めてくれる。炎の揺らめきも視覚的にも楽しめて、リラックス効果は絶大。
もちろん、この家の一番の特徴はなんといっても壁一面の本棚で、まるで図書館のように大好きな本が整然と並んでいる。本好きにとっては憧れの光景だ。探している本がどこにあるか一目瞭然。読みたい本を気軽に手に取ったら、その日の気分でお気に入りのソファに座りながら、誰にも邪魔されること無く、森の静寂の中読書に没頭できる。本以外テレビもPCも無い。
このスモールハウスは2階建てで、1階部分は約24平方メートル、2階のロフト部分は約10平方メートルほどだ。
ロフト部分は主に寝室となっており、ダブルベッドが置かれている。もちろんその周りにも本棚があり多くの本が納められている。ベッドに寝転がり本を読みながら眠りにつくこともあるだろう。
洗面所やシャワーなどの水まわりもちゃんと備え付けられており、快適な生活ができる。
ソファと同じ色の青く塗られた特徴的な階段。実は先ほどの洗面所は、この階段下の明かりが漏れている扉の中にある。スモールハウスにおける空間の有効活用をする工夫もしっかりとされている。
キッチンに関しても、他の業者に頼らず、ハンドメイドで自分たちで作った。IHヒーターもあるので、ここで簡単な料理もできる。
リビングの延長であるかのようなウッドデッキから、気軽に外にアクセスすることができる。
天気のいい日はウッドデッキで森のマイナスイオンを浴びながら、大きなクッションに体を沈めて読者三昧。小さなテーブルにお気に入りの飲み物を用意して、リラックスのティータイムを楽しむことができる。好きな物だけに囲まれた生活はなんと贅沢なことか。誰もが一度は味わってみたい、憧れの暮らしではないだろうか。
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リラックスして本に没頭できる暮らしがここにはあるのだ