グランブルーな水中リゾート「The Muraka」
インド洋に浮かぶ小さな島々から構成される国、モルディブ。インドの落とした涙と呼ばれるスリランカからさらに南西に位置する。
一つ一つの島が、白砂と透き通った真っ青な海に囲まれてまるで楽園のよう。ダイビングはもちろん、新婚旅行・ハネムーン先としても、世界的に人気の高いリゾート地になっている。
そんな、世界有数の海の綺麗さを誇る国に、ラグジュアリーな水中ホテル「The Muraka (ザ・マルカ)」が誕生した。
プライベートのホリデービラである Conrad Maldives Rangali Island (コンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランド ) リゾート内にあるこの水中ホテル、建設したのは現地モルディブ出身の建築家Ahmed Saleem(アハメド・サレーム)。
島国であるモルディブは、空港のある島から他の島へのアクセスは、船やジェットボートを利用する。
この水中ホテル「The Muraka (ザ・マルカ)」も同様にアクセス方法は船。
まるで海中の神殿に続くかのような長い木製の桟橋を、ゆっくり歩きながらエントランスへと向かう。
開放的なテラスには、ベンチやソファが置いてあり、海を眺めながらのんびり寝転がったり、読書や日光浴などリラックスできるスペースになっている。
泳ぎたい気分になったら目の前は海。ダイバーが憧れるモルディブの海で、思いたったらスキューバダイビングを思う存分楽しむこともできる。
海から上がると、テラスに設置されたシャワーで海水を流してリラックス。ダイバーにとってまさに楽園のようなホテルだ。
室内に入ると、正面は海が見渡せる全面ガラス張りの広々としたリビング&ダイニングルーム。
永遠に広がる海と空を眺めながら、日頃のストレスから解放されてゆったりとした時を過ごせる空間だ。
ここはホリデービラなので、通常のホテルとは違いプライベートのシャワー、洗面所、キッチンなど生活に必要なものが一式揃っている。日本ではあまり一般的ではないが、長期休暇を取るのが当たり前の欧米では、このタイプの宿泊施設に長期間滞在する人気のスタイル。
浴室も極上の体験ができる。
お風呂好きの日本人にとっては嬉しいバスタブが設置してある。刻々と変わるモルディブの海を眺めながらゆっくりと入浴タイムを楽しむことができる。まさに非日常を味わえる至福のひとときだ。
ただ、このホテルの特徴は、このようなリラックスしたスペースだけではない。この水中ホテルの真価というべき特別の場所にお連れしよう。
このホテルの真価は螺旋階段を下った海中にある、真っ青なグランブルーの世界。
四方を青色に囲まれて、海中を泳ぐ魚の群れやさまざまな生き物を間近に眺めながら眠りにつくことができる。まるで魔法にかけられて、竜宮城や人魚姫の世界にいるかのようだ。
この海中のスペースは約100平方メートルほどの広さ。
この海中の部分の素材はアクリル板を使っており、海中の水圧に耐えるためにその厚さは何と17センチメートルもある。
海の中に住みたいと夢見ていた人は、ここで夢が叶ってしまうのではないかと思わせてくれるほど、非日常的で感動的な体験だ。
「モルディブの美しさは半分は地上、半分は海中にある」という声も聞くが、ダイビングは怖くて出来ないという人にとっては、このホテルに滞在するとモルディブの残りの半分、美しい海中を存分に楽しむことができるだろう。
プランによってはダイバーのガイドをつけたり、専属のシェフや、子守をつけたりと様々なオプションがあるようだ。もちろんこのような設備なのでそれ相応の値段はするが、このような夢のような体験は他でできるものではないだろう。一生に一度は訪れてみたいものだ。
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