絶景に包まれる村、長野県中川村へ!|バンで周遊、美しい村を巡り移住地を探す女子旅 第1弾|YADOKARI×美しい村

こんにちは、YADOKARIのChieです!

キャンプが大好きな私は、居住地の関東から日本全国へ、あらゆる公共交通手段を使ってキャンプをしに行っています。
キャンプにハマる前までの旅行とは違い、観光地ではなく自然の中に滞在し、少し暮らしに近い体験を重ねるうちに、「もっと自然豊かな場所への移住や二拠点生活をしたい」という気持ちが高まってきました。
高まってきたところで、ふと、今まで“まち”を「移住・二拠点で暮らすため」という目線では見たことがないことに気づきました。

そんな私が、かわいいYADOKARIのレトロバンに乗り込み、はじめてそんな目線で“まち”を見てみたレポートです。

盛りだくさんの内容になりましたが、どうぞ最後までお付き合いいただけるとうれしいです!

今回訪れたのは、長野県の中川村。
みなさんは行ったことがありますか?私は今回が初めてでした。

バスタ新宿から高速バスに乗り込み3時間15分。
高速道路のバス停から見渡すと、のどかな山間でまさに「日本の原風景」という言葉がぴったり。

ぼーっとそんな景色を眺めてたときの私の中川村に対する知識は「景色がきれいなスポットがたくさんあるらしい」と「キャンプで人気の陣馬形山がある(ゆるキャンっていうキャンプアニメの聖地)」ってことくらい。
事前の情報収集をおろそかにしてきたので(あえて、あえてね…!)、ここからの知識吸収力ばつぐんですよ。

観光交流センターの方が迎えにきてくれるまでの間に検索検索。

中川村は、日本で最も美しい村連合に加盟している、美しい景観は折り紙付きの村。

中川村は、長野県の南部、伊那谷のほぼ中央で上伊那郡の最南に位置します。
昭和33年、古くは「天の中川」と呼ばれた天竜川を挟んで東側の南向村と西側の片桐村が合併してできた村で、天竜川を中心に結束する新しい村として中川村と命名されました。
村は、蛇行する天竜川を挟んで、竜東南向地区と竜西片桐地区に分かれており、それぞれに特色のある顔をもっています。
竜東地区においては、南北に伊那山地が走り複雑な地形を呈しており、傾斜地が多く果樹栽培が盛んに行われています。
一方、竜西地区においては、段丘や扇状地上に平坦な農地が多く比較的規模の大きな農業経営が行われています。
土地利用については、田6.4%、畑5.2%、山林75.3%であり、典型的な農山村です。
村の基幹産業は、農業であり主作物は米、果実、野菜、栽培きのこ等です。

「ふむふむ、これはくだものも米もいろいろ食べたいな」と新たな知識を得たところで、観光交流センターの田熊さんが車で迎えにきてくれました。

中川村での2泊3日の旅がスタートです!
ここからはスポットごとに紹介していきます。

中川ショッピングセンター チャオ

中川村の真ん中にある、ショッピングセンター「チャオ」。
「最初の紹介がショッピングセンター?絶景じゃないの?」って声が聞こえてきそうですが…。
いやいや、二拠点めとして考える場合、どんなところで買い物できるか大事ですし、(ここから重要)あったかすぎる人たちがいる「中川村農業観光交流センター」がチャオの中にあります。

中川村農業観光交流センター

まずは見てください、この笑顔。

最近こんな笑顔に出会ってますか?
この方は中川村の色々なことをたくさん私たちに教えてくれたシブヤさんです。

シブヤさんとシモジマさんはセンターの中できゅうりの浅漬けをタッパーで漬けています。
シブヤさんはゆるキャンのコーナーを一角に作っていて、キャラクターのセリフもしっかり覚えてて教えてくれます。
それから…

あ、センターの方の情報は書き始めたらちょっとキリがないのでこの辺にして…。

センターの中ではお得なクーポンを販売していたり、セレクトした地産品も売っているのでぜひ寄ってくださいね。

私たちはここから、別で来ていたYADOKARIのレトロバンと合流して乗り換えます。

カフェ セラード

「コーヒーが好きだ、二拠点めでもふらっとおいしいコーヒーが飲みたい」、私の二拠点めを探すささやかな条件です。

それが最初に立ち寄ったチャオですぐかなっちゃいました。

カフェセラードはアンティークな雰囲気がとても素敵なお店。

直火式ロースターで店内でコーヒー豆を焙煎しているそうです。

レトロなランプやコーヒーミルが飾られていて、オーダーしたカフェラテを待っている間に眺めていると、時間があっという間に感じます。
やさしいですが香りとともにこだわりが匂い立つような味わい。
焙煎豆も販売されていたので、こちらで豆を買って、キャンプ場で淹れるのも最高ですね。

チャオには他にも、生産者直売所(たじまファーム)やスーパー(マルトシ)など食材の調達はもちろん、書店(ニルス)、薬局(加藤薬局)、100円ショップ(ワッツウィズ)、さらにシェアキッチンも。

チャオの周りにはおいしい飲食店も多くあり、旅の終盤にはチャオの看板が見えるとなんだか安心するような不思議な気持ちに。
ありがとう、チャオ!

渡場のイチョウ並木

この日は11月の初旬。
少し緑も残した黄色い並木は風に揺れて、とてもきれいでした。
YADOKARIのレトロバン イエローのタウンエースとも馴染んで、光がキラキラ降り注いでいます。

タウンエースと友達のMomoちゃんを被写体に撮影会がはかどりました。

イチョウ並木と中央アルプスのコラボレーション。

イチョウが色づく秋だけでなく、四季折々の景色をこのベンチに座って過ごせたらとても気持ちよさそう!

今錦(米澤酒造)

人生に日本酒は必要ですか?私には必要です。(即答)

創業明治40年、中川村で唯一の酒蔵で、南アルプスの伏流水と酒米に地元産の美山錦を使った日本酒。

「酒蔵」と聞くと古めかしい建物を想像してたのですが、老舗感も残しつつ新しさも感じ、とても入りやすいです。

外観の新しさとは裏腹に、明治から続く酒槽でゆっくりと酒を搾る「酒槽搾り」という製法で作られた伝統を感じる製品が並びます。

そんなずらっと並ぶ製品の中で、自分好みの味を見つけられるよう「ちょい呑み」試飲コーナーが用意されています!

私たちも好みの一品を見つけるべく、試飲させてもらいました。

観光センターの方を待たせている罪悪感を持ちつつも試飲が止まらない…。
異なる酒造の銘柄を比べているわけではなく、ひとつの酒造で作られたお酒なのに、「年輪」「今錦」「おたまじゃくし」のシリーズごと、お米ごと、製法ごとで、旨みや風味、味わいが全然違うので試飲がとても楽しいのです。
伊那谷特産の「竜峡小梅」を使用して日本酒で仕込んだ梅酒も深みがあって甘さが口になじみ、スーっと染み込んでいきます。

今回私は年輪と梅酒を買いました!
明日の陣馬形山のキャンプで呑みます。(ほくほく)

山のパン屋さん

中央アルプスの広大な景色にはえる、素敵なログハウスの「山のパン屋さん」。
ここは「小麦の味がしっかりするふわふわのパン」を手作りしている、パン好きが遠方からも集う大人気のパン屋さんです。

山を登っていくと「ようこそ!山のパン屋さん」というかわいいあたたかみフォントの看板が迎えてくれます。
素敵な場所に思わずまた、タウンエースとMomoちゃんと記念に写真をパシャリ。

テラスもあり、晴れて澄み切った日に、中央アルプスを眺めながら食べるおいしいパン…「幸せ」を絵に描いたらこんな感じかな?
バイクツーリングの途中で立ち寄る方も多いみたいですよ。

ふわふわもっちり、全体的にほのかに甘みのあるパン生地にさまざまな具材を合わせたパンがずらっと並びます。

一番人気は「大納言パン」!
パン生地に甘味を抑えた小豆を練りこんだパン。
オリジナル商品で一日数本しか焼くことができないらしく、絶対食べたいという方は事前に予約必須です。

私はスライスしてトースターで焼き目をつけて食べました。
しっかり目が詰まった生地なので、きれいにスライスできます。

香ばしさにやさしい甘さが引き立って、やみつきに!
2枚めは牛乳とともに…。
普段あんぱんと牛乳が大好きなんですが、この類の組み合わせの上位互換を見つけてしまいました。

毎朝食べても飽きなそうなパンの味で、ほかのパンも日替わりで楽しんでみたくなります。

base camp COFFEE

中川村の中心地からは少し離れた、山頂展望台へ向かう途中にある「basecamp COFFEE」(ベースキャンプ・コーヒー)。

このお店を営むのは伊藤さん夫妻。
北海道で暮らしていたお二人ですが、数年前に夫・聖史さんの祖父母の実家である中川村にUターンされたそう。

自宅近くにあった使われなくなった農協の店舗を直接交渉して借り、リノベーションして素敵なカフェに生まれ変わりました。

窓が大きく、外から入る光と、店内にたれる温かな色のランプで照らされる空間は、初めて入った私でもほっと落ち着くあたたかさ。
家具ひとつひとつにもこだわりを感じ、居心地が良くて、つい長居をしてしまいそうです。

店名にある通り、コーヒーを中心に、抹茶や抹茶ラテ、チャイなど、メニューが豊富で選ぶのが楽しい。

でも私の一番のお目当ては…
basecamp COFFEEのadoutページにあるこの文をよくお読みください。

種をまき、育み、やがて実った果実を収穫しキッチンへ。
素材そのものの美味しさを大切にし味付けはシンプルに控えめに。
長野県中川村のbasecamp COFFEE(ベースキャンプコーヒー)では、店前の棚田で無農薬で育てたお米や野菜を使ったスープカレー、スイーツをご用意しております。

店名にはコーヒーがついていますが、コーヒーと同じくらい(いや、それ以上?)のこだわりスープカレーがあるんです。
そのこだわりからか、ランチはスープカレーのみ。

そのスープカレーがとてもおいしかった…。
ほろほろの鶏もも肉、素揚げの新鮮な野菜、半熟玉子と具材もたくさん入っていて、選べる辛さのスパイスが効いたスープが絶妙。
お米もスープカレーに合うように、固めに炊かれているのでスプーンが進みます。

移住されたご夫婦が営んでいるこだわりのお店に触れて、ますます憧れが高まります。

陣馬形山

北東にある陣馬形山は、中川村のシンボル的存在です。
伊那山脈の中で最も西にあり、標高は1,445mとそれほど高くないですが、山頂からの景色は絶景。
中央・南アルプスの山並みと、眼下には伊那盆地全域が見渡せます。

私たちの2泊めは、そんな陣馬形山にあるキャンプ場にて。
到着したのは夕方で、すべり込みで夕日を見ることができました。

キンとした空気とあたたくも名残惜しい日の明かりが、山並みを照らして絶景を作り出しています。
こんな最高の場所にキャンプ場を作ってくれたことに感謝の気持ちがあふれ出てきて、なんだか感傷的な気持ちに。

夜になり、頭上に星が広がる中で、焚き火やキャンプごはんを存分に楽しみます。
日の出前後に条件が合えば雲海が見れるそうなので、それを楽しみにテントで就寝。

日の出前に早起きして展望台で待っていると、日が昇り始めました。

そして、うしろに視線を移すと、雲海も広がっています、やったー!

街が包み込まれている景色は、美しくも、なんだか自然に圧倒されるような壮大さがありました。

冬期は、陣馬形山山頂までのアクセス道は凍結のため通行禁止になるので、また春先に来たいです。

今回陣馬形山で1泊して、空気や水、生き物、人々とそのインスピレーションを育んでいる山ということを肌で感じて「村のシンボル」という意味を深く知れたような気がします。
この山や植物を大切に守りながら活用していくことで、自然とともに中川村もひとつのコミュニティとして成り立ち、広がっていくんだなぁと。

中川村の拠点候補

中川村をめぐり、中央アルプスと天竜川に包まれて過ごす二拠点めライフが想像できてきた私。
いざ、拠点づくりをしようと思ったらどうしたらいいんだ?とぼやいてると、観光センターの方に中川村が住宅団地の分譲をしていることを教えてもらいました。
住宅団地分譲情報の詳細はこちらで確認できます。

分譲中の土地のひとつ「小平住宅団地」を見に行ってみました。

ひろーーい!
そして気持ちいいーー!

思わず「やっほー」って叫びたくなる開放感です。

こんな看板も立っていて、どの区画がいいかなぁとおのずと買うモードに。

住宅はもちろん、お店をはじめたり、キャンプ場として使ったり、夢は広がります。
景観が素晴らしいので、それを生かした場所づくりのアイディアはかなり出てきそうです。

2泊3日でこれだけ盛りだくさんな体験をしつつ、まだまだ深ぼれてない、後ろ髪を引かれるような気持ちで帰路に。

中川村、みなさんはどう感じましたか?
私は、旅でふらっと行くにも、二拠点めにも、一拠点として暮らすにも、どんな人も受け入れる懐の深さを感じました。

中川村にはすでに移住して、カフェや工房、農家やパン屋さん、アート制作や展示、いろんなチャレンジをしている人がいます。
すでに移住や複数拠点としての土壌のある場所で暮らしのイメージも湧きやすいですし、私の中の条件をかなり満たしているので、これからまた別の街を見ていく上でかなりハードルが上がってしまいました。笑

今回はスポットを多く紹介してきましたが、この空気感はそれぞれのスポットはもちろん、全体に漂っているので、ぜひ行って体感していただきたいです。

それではまた次の旅でお会いしましょう!