廃墟の工場をアートの拠点にリノベーション!「iD town」
廃墟と化したコンクリート工場。
この大空間と荒々しい質感を生かし、クリエイターたちが集うアートの拠点が誕生しました。その名も「iD town」です。
リノベーションしたのは、中国の広州市に拠点を置く、「o-office architects」
既存の工場の構造体はほとんどいじらず、独立した細長い建物とボックス状の建物をランダムに置き、スタジオ、レストラン、ホテル、管理室、展示スペースなどの機能を収めています。
これらが工場内部の大空間を分節し、ヒューマンスケールの路地のような空間をつくり出しています。
床のボコボコした跡もそのままで、工場の建物そのものが敷地環境として生かされています。新しく挿入した建物の中を既存の柱が突き抜け、新旧の対比はそれ自体がアートのようです。
既存の窓を取り除き、工場内は空気が自然に循環する半外部空間。そのまま外部の庭にも繋がるので、大勢が集まるようなイベントにも対応できます。工場内外のあらゆる場所が、ギャラリーとなったり製作の場所となったり、さまざまな使い方ができそうです。
ストックを活用して新しい空間を生み出すこと。
死んでいた場所が息を吹き返し、創造発信の拠点となることで、まわりの環境も長い時間をかけて少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
今後の展開が楽しみですね。
via:O-office